特許
J-GLOBAL ID:200903073083388296

振動波モータの制御回路

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 本多 小平 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-167944
公開番号(公開出願番号):特開平6-014565
出願日: 1992年06月25日
公開日(公表日): 1994年01月21日
要約:
【要約】【目的】 振動波モータをオートフォーカス機構やズームレンズ機構の駆動源として搭載しているレンズ鏡筒においては、使用者が誤ってズームリングやフォーカスリングを手で掴んだままで該モータを起動させようとすると、ロータが固定された状態となるので起動不可能になる場合があった。このような場合、従来の制御回路では、該モータを起動させる際にステータに与える駆動信号の周波数を高周波数から低周波数へ順々に変化させてみて、それでもロータが起動しない時には制御回路のモータ起動動作を終了していた。本発明は従来の起動制御方法の欠点を除去した制御回路を提供する。【構成】 本発明の制御回路では、該モータを起動させる際にステータに与える駆動信号の周波数を順々に変化させ、更に該駆動信号の位相制御をも行うようにした。このため、ロータに従来よりも大きなトルクが与えられるようになる。
請求項(抜粋):
振動体に配される電気-機械エネルギー変換素子に周波信号を印加し、振動体に進行性振動波を形成し、該振動波にて移動体を駆動する振動波モータの制御回路において、前記モータの回転を検出する回転検出手段と、前記モータの回転速度を検出する速度検出手段と、前記モータの特性に応じた最適な速度を設定する速度設定手段と、モータの起動時に前記周波信号を所定の周波数から低周波数方向へ変化させ、前記回転検出手段により前記モータが回転していることが検出された後は前記速度設定手段により設定された速度と前記速度検出手段により検出された実際の速度とを比較し、該比較結果に基づいて周波数を変化させる周波数調定手段と、前記振動体に固定された振動検出用の機械-電気エネルギー変換素子に発生する周波信号と前記駆動周波信号との位相差を検知して該位相差がほぼモータの共振状態を表す特定の位相差となった時に出力を発生する検知回路と、該検知回路の出力に応答して前記周波数調定手段による周波数の低下方向への変化を禁止する禁止手段と、該禁止手段を任意時間だけ動作許可状態にする計時手段と、を有し、前記周波数調定手段によりモータを起動させようとしたにも拘らず前記回転検出手段により前記モータが回転していることが検出できない場合には再び前記周波信号を所定の周波数から低周波数方向へ変化させるとともに前記計時手段により所定時間を計時し、駆動周波信号の周波数の共振周波数より低周波数への移行を所定時間禁止したことを特徴とする振動波モータの制御回路。

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