特許
J-GLOBAL ID:200903073183466588
レーザーフラッシュ法による熱拡散率の測定方法
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
鈴木 利之
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-339813
公開番号(公開出願番号):特開平7-159357
出願日: 1993年12月07日
公開日(公表日): 1995年06月23日
要約:
【要約】【目的】 レーザーフラッシュ法の理論応答式を解析するにあたって、所定の有効距離と無次元時間とを採用した簡易解析法を用いることにより、解析スピードを向上させて、測定と解析とを一連の操作で行えるようにする。【構成】 レーザーフラッシュ法の理論応答式(温度上昇曲線)に対して、所定の無次元時間と有効距離とを用いて、この理論応答式を整理する。この数式に、試料の寸法や物性値、照射熱量などの条件を代入すると、理論的な温度上昇カーブが求まる。そして、最大温度上昇値の半分まで上昇するのに要する時間を求める。一方、実際の試料にレーザーを照射して、試料の裏面の放熱領域の平均温度を測定し、実際の温度上昇曲線を求める。そして、この実際の温度上昇曲線に対しても、最大温度上昇値の半分まで上昇するのに要した時間を実測する。最後に、上述の理論時間と実測時間とに基づいて試料の熱拡散率を計算する。
請求項(抜粋):
平板状の試料の表面にレーザーを照射し、試料の裏面の温度上昇を測定することによって、試料の熱拡散率を測定する方法において、以下の式(1)〜(3)で定義される無次元時間を用いて温度上昇の理論応答式を表現する段階と、上記理論応答式をもとにして、最大温度上昇値の1/2の温度上昇までに要する無次元時間t1/2*を算出する段階と、実際の温度上昇曲線を測定して、最大温度上昇値の1/2の温度上昇までに要した実際の時間t1/2を求める段階と、以下の式(4)を用いて試料の熱拡散率αを求める段階、とを有する熱拡散率の測定方法。【数1】 無次元時間=(実際の時間t)/tcl ...(1) tcl=l2/α ...(2) l2 =((r1+r2)-(r3+r4))2/4+b2 ...(3) α=t1/2*l2/t1/2 ...(4)ここで、r1 :試料の表面のリング状のレーザー照射領域の内半径寸法r2 :試料の表面のリング状のレーザー照射領域の外半径寸法r3 :試料の裏面のリング状の放熱領域の内半径寸法r4 :試料の裏面のリング状の放熱領域の外半径寸法b:試料の厚さ
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