特許
J-GLOBAL ID:200903073495246658

熱分析データ処理装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 西田 新
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-068459
公開番号(公開出願番号):特開平7-280761
出願日: 1994年04月06日
公開日(公表日): 1995年10月27日
要約:
【要約】【目的】 融解中における基線の後退を考慮した正確な部分的融解熱量を自動的に算出することができ、試料の融解分率を従来に比してより正確に求めることのできる熱分析データ処理装置を提供する。【構成】 示差熱分析計(示差走査熱量計)から出力される試料の基準物質に対する温度差(熱量差)に係るデータを、温度または時間との関連で記憶する記憶手段、部分的融解熱量を求めるための温度または時間ta を設定する設定手段、その設定温度または時間ta までの部分的融解熱量に係る情報を算出する演算手段を備え、演算手段は、DTA(DSC)曲線における融解開始点ti からta までの第1の部分的ピーク面積S1と、そのta での温度差(熱量差)と略等しい温度差(熱量差)となるDTA(DCS)曲線後半部の温度または時間tb から、曲線が基線に略復帰するまでの第2の部分的ピーク面積S3を算出し、その合計S1+S3を部分的融解熱量に係る情報として出力する。
請求項(抜粋):
示差熱分析装置もしくは示差走査熱量計に接続される熱分析用のデータ処理装置であって、上記分析装置もしくは熱量計から刻々と出力される被測定試料の基準物質に対する温度差もしくは吸・発熱量差に係るデータを、温度または時間との関連で記憶する記憶手段と、被測定試料の部分的融解熱量を求めるための温度または時間を設定する設定手段と、その設定手段による設定内容に応じて、該当の温度または時間までの部分的融解熱量に係る情報を算出する演算手段を備え、その演算手段は、上記記憶手段の記憶内容を用いて、DTA曲線もしくはDSC曲線における融解開始点から該当温度または時間までの第1の部分的ピーク面積と、その該当温度または時間における温度差もしくは吸・発熱量差と略等しい温度差もしくは吸・発熱量差を有するDTA曲線もしくはDSC曲線後半部分の温度または時間から当該曲線が基線に略復帰する点までの第2の部分的ピーク面積とを算出し、その第1と第2の部分的ピーク面積の合計値から上記部分的融解熱量に係る情報を得るよう構成されていることを特徴とする熱分析データ処理装置。

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