特許
J-GLOBAL ID:200903073931171235

回生制動のできる直流電動機

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-330862
公開番号(公開出願番号):特開平6-153582
出願日: 1992年10月29日
公開日(公表日): 1994年05月31日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】 高速、高トルクで効率の良いリラクタンス型電動機乃びブラシレス直流電動機を得ることができ、回生制動が可能になる。【構成】 1つの励磁コイル39aの通電が停止されたときに、磁心に蓄積された磁気エネルギを、逆流防止用のダイオード49aにより電源側に還流することを防止して、小容量のコンデンサ47aに流入充電して高電圧に保持するので、電流の降下が急速となる。所定時間後に次の励磁コイル39bが通電されるが、このときの印加電圧はコンデンサ47aの充電高電圧となるので、急速に電流が立上がる。通電の立上がりと降下が急速となるので毎分数万回転とすることができるとともに、正転中に逆電モードに転化することにより、チョッパ回路により任意の逆トルクを発生して回生制動を行なうことができる。
請求項(抜粋):
3相片波通電のリラクタンス型電動機において、磁性体回転子の外周面に等しい巾と等しい離間角で配設された複数個の突極と、固定電機子の内周面より突出され、軸対称の位置にある磁極が同相となり、突極と僅かな空隙を介して対向し、等しいピッチで配設されるとともに、励磁コイルの装着される磁極の円周方向の巾が電気角で120度若しくは180度の巾の6n個(nは正整数)の磁極と、該磁極に装着された第1,第2,第3の相の励磁コイルと、突極の回転位置を検知して、電気角で120度の巾で360度の位相差のある矩形波の第1の相の位置検知信号ならびに第1の相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相の位置検知信号よりそれぞれ位相が順次に電気角で120度おくれた第2,第3の相の位置検知信号が得られる複数個の位置検知素子を含む位置検知装置と、各励磁コイルの両端に接続されたスイッチング素子と、スイッチング素子と対応する励磁コイルの直列接続体のそれぞれに逆接続されたダイオードと、直流電源に順方向に接続した逆流防止用の第1,第2,第3のダイオードを介して、それぞれ第1,第2,第3の相の励磁コイルに対して、両端に接続したスイッチング素子を第1,第2,第3の相の位置検知信号によりそれぞれ導通して電動機を正転せしめ、若しくは逆転トルクを発生せしめる第1,第2,第3の相の位置検知信号により、第1,第2,第3の相の励磁コイルの両端に接続したスイッチング素子をそれぞれ導通して電動機を逆転せしめるように供電する第1,第2,第3の通電制御回路と、第1,第2,第3の相の励磁コイルの通電が位置検知信号の末端で停止されたときにそれぞれの蓄積磁気エネルギを励磁コイルの負電圧側に一端が接続されたダイオードを介して流入充電して通電電流の降下を急速とする小容量の第1,第2,第3のコンデンサと、充電された第1,第2,第3のコンデンサの高電圧を次に通電される励磁コイルに電源電圧とともに印加して通電電流の立上りを急速とする電気回路と、励磁コイルの励磁電流が設定値を越えたときに、励磁コイルの通電を停止し、励磁電流が所定値まで降下したときに再び通電を開始するチョッパ回路と、第1,第2,第3のダイオードの通電回路のそれぞれ並列に接続されるとともに通電方向が該通電回路と反対方向となっている第1,第2,第3の半導体スイッチング素子と、第1,第2,第3の相の位置検知信号に対応する所定の巾だけそれぞれ第1,第2,第3の半導体スイッチング素子を導通する電気回路と、正転中において、逆転モードに転換したときに、チョッパ回路による通電の区間中の電流の立上り部を、励磁コイルと鎖交する磁束量の減少による起電力と直流電源電圧を加算して急速とし、電流の降下部において、励磁コイルと鎖交する磁束量の減少による起電力と励磁コイルにより蓄積された磁気エネルギ放出による起電力を加算した電圧により前記した第1,第2,第3の半導体スイッチング素子を介して直流電源正極側に電流を流入せしめて電力を回生して、電流の降下部を緩慢として電磁制動を行なう電気回路と、突極が磁極に侵入し始める点より電気角で30度の区間内において、設定された角度を経過した点で該磁極に捲着された励磁コイルの通電が開始されるように、前記した位置検知素子を固定電機子側に固定する手段とより構成されたことを特徴とする回生制動のできる直流電動機。
IPC (3件):
H02P 7/00 501 ,  B60L 7/10 ,  H02K 19/10
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特開平4-281390
  • 特開平3-098489

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