特許
J-GLOBAL ID:200903074005469162

トコトリエノ-ルのクロマト分取法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 岸田 正行 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-353871
公開番号(公開出願番号):特開2002-153702
出願日: 2000年11月21日
公開日(公表日): 2002年05月28日
要約:
【要約】【課題】 トコフェロールとトコトリエノ-ルを多量に含有する原料液からのトコトリエノ-ルの分取を、従来知られている擬似移動層式のクロマト分離法と大差のない操作手法で工業的規模で実現でき、初期設備費用や稼働時の運転時の費用を倹約できる方法を提供する。【解決手段】 トコトリエノ-ルに対する親和力がトコフェロールに対する親和力よりも相対的に小さい疎水性の逆相液体クロマトグラフィー用吸着剤を充填した多数のカラムを無端循環式に接続した擬似移動層式のクロマト分離装置に対し、トコフェロールとトコトリエノ-ルを数十%以上含有した実質的に100%油分の原料液と、エタノール-水=90/10の脱離液とを供給して、トコトリエノ-ルが富化した画分液をトコフェロールと分離して分取する。
請求項(抜粋):
脱離液よりも極性の低い吸着剤を充填した少なくとも4つの単位充填塔と、これらの単位充填塔の間を接続することにより全体を単位充填塔-配管で無端直列に連続した循環流路系に形成する該配管と、各単位充填塔の塔頂への原料液の供給、又は前記吸着剤よりも極性の大きい脱離液の供給を開閉できる弁を途中に介設しかつ前記配管から分岐された各液夫々の液供給用分岐配管と、単位充填塔の塔末から分離・回収目的の成分が富化した画分液の抜出し及びその他の成分が富化した画分液の抜出しを開閉できる弁を途中に介設しかつ前記配管から分岐された各画分液夫々の液抜出用分岐配管と、原料液及び脱離液を前記循環流路系の所定の単位充填塔の塔頂から供給する位置を決定し、かつ前記分離・回収目的の成分が富化した画分液及びその他の成分が富化した画分液夫々を前記循環流路系の所定の単位充填塔の塔末から抜出す位置を決定して前記各弁を開閉する弁開閉制御手段とを用い、前記循環流路系に対する原料液及び脱離液の供給位置、および循環流路系からの前記各画分液の抜出位置を決めると共に、同位置を一単位充填塔分づつ一定時間毎に循環流通路系内の液体流通の下流側に移動させて前記原料液中の目的成分を分離・回収する逆相クロマトグラフィー法による擬似移動層式のクロマト分取法であって、トコフェロールとトコトリエノ-ルのトコフェロール同族体群を含有した実質的に100%油分の原料液から、目的成分のトコトリエノ-ルを分離・回収するために、トコトリエノ-ルに対する親和力がトコフェロールに対する親和力よりも相対的に小さい疎水性の逆相液体クロマトグラフィー用吸着剤を前記吸着剤として各単位充填塔に充填すると共に、炭素数2以上のアルコール-水の混合液を前記脱離液として用い、トコトリエノ-ルが富化した帯域内の下流位置の単位充填塔の塔末から該成分を含む画分液を抜出す第1の操作、トコフェロールが富化しかつトコトリエノ-ルが実質的に存在しない帯域内の下流位置の単位充填塔の塔末から該成分を含む画分液を抜出す第2の操作、トコトリエノ-ルが富化した帯域内の上流位置の単位充填塔の塔頂から原料液を供給する第3の操作、上流方向に見て前記トコフェロールが富化した帯域の上流位置の単位充填塔から前記トコトリエノ-ルが富化した帯域の下流位置の単位充填塔の間のいずれかの単位充填塔の塔頂から脱離液を供給する第4の操作、の第1〜第4の操作を同時又は経時に行った後、前記弁開閉制御手段により弁の開閉を切替えて液の供給位置及び液の抜出位置の前記移動を行わせることを特徴とするトコトリエノ-ルのクロマト分取法。
IPC (2件):
B01D 15/00 101 ,  C07D311/72 103
FI (2件):
B01D 15/00 101 A ,  C07D311/72 103
Fターム (10件):
4C062FF25 ,  4D017AA03 ,  4D017BA04 ,  4D017CA05 ,  4D017CA13 ,  4D017CB01 ,  4D017DA02 ,  4D017DA03 ,  4D017EA01 ,  4D017EB01
引用特許:
審査官引用 (1件)

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