特許
J-GLOBAL ID:200903074015010931

モジュール式内腔内補形物の構造および方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松永 宣行
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-514349
公開番号(公開出願番号):特表平11-512635
出願日: 1996年09月30日
公開日(公表日): 1999年11月02日
要約:
【要約】本発明は、罹患状態、特に動脈瘤の処置のためのモジュラー式内腔内管状補形物(60)、特にステントおよびステント-移植片(10)を提供する。補形物のモジュラー式セクション、すなわち「補形物モジュール」(66)は、患者の特定の要求合わせて仕立て上げられる特性を有する複合補形物を形成するために選択的に組み合わされる。各補形物モジュールは(66)は、好ましくは、他のモジュール(66)との係合のための1または2以上の標準接触端部(84)を含み、モジュール/モジュール接触面(74,76)は、典型的には、予め定められた軸線方向の範囲内で重なり合いおよび/または固着する端部を含む。都合のよいことに、軸線方向長さ、横断面、周囲長さ、弾性の膨張力、軸線方向の可撓性、直線浸透性、直線伸張性、半径方向の適合性、直線/管状壁シール性および固定、並びに他の補形物の特性が複合補形物の軸線および各補形物モジュールの軸線に沿って変化する。モジュール(66)は、好ましくは、複合補形物が本来の場所で組み立てられるように、患者の身体の内腔内に別個に導入される。
請求項(抜粋):
1 第1の管状の本体部分と第1の境界面端部とを有する第1の半径方向へ拡張可能の補形物モジュールと、 複数の別の第2の半径方向に拡張可能の補形物モジュールであって各第2の補形物モジュールが第2の管状の本体部分および第2の標準の境界面端部を有する第2の補形モジュールとを含み、各第2の境界面端部が前記第1の境界面端部と適切に係合可能であり、また、前記複数の別の第2の本体部分が異なる選択可能の組み立てられた合成補形物の特性を提供する、内腔内補形物キット。2 前記複数の別の本体部分が、長さ、横断面、テーパー形状、曲がり角度、軸線方向の可撓性、外側の繊維の突出、ライナーの透過性、ライナーの伸張性、半径方向における従順性、および弾性の半径方向ばね力からなるグループから選ばれる少なくとも1つの補形物特性において相違する、請求項1に記載の補形物キット。3 前記第1の境界面端部と前記第2の境界面端部との係合は、軸線方向の重なり合いを有する前記第1の境界面端部と前記第2の境界面端部との付着である、請求項1に記載の補形物キット。4 半径方向に拡張可能な管状の本体部分と、該本体部分上の少なくとも1つの標準の境界面端部とを含み、該境界面端部が、異なる補形物特性を有する複数の他の内腔内補形物モジュールの標準の境界面端部のいずれとも適切に係合可能である、内腔内補形物モジュール。5 第1の半径方向に拡張可能な管状の本体部分と、周囲の身体の内腔に対して半径方向へのシールを行うように適合された第1の拡張可能のカフと、第1の標準の境界面端部とを有する第1の補形物モジュールと、 第2の半径方向に拡張可能な管状の本体部分と、前記第1の標準境界面端部と適切に係合する第2の標準の境界面端部とを有する第2の補形物モジュールとを含む、内腔内補形物。6 ライナー制限のステント-移植片であって、弾性の半径方向に拡張可能な管状のフレームと、該フレームの内側または外側の表面の少なくとも一部にわたって配置された管状のライナーとを含み、該ライナーが、前記ステント-移植片が弛緩状態にあるとき、前記フレームの少なくとも一部における弾性的拡張を制限する、ライナー制限のステント-移植片。7 前記ライナーが前記フレームの内側の表面にわたって伸び、また、緊張した内側のライナー表面が前記ステント-移植片の内腔の少なくとも一部を規定する、請求項6に記載のライナー制限のステント-移植片。8 弾性の半径方向に拡張可能な管状のフレームと、該フレームの内側または外側の表面の少なくとも一部にわたって配置された自由に拡張可能であるライナーとを含む、拡張可能のライナーステント-移植片。9 前記ステント-移植片が弛緩状態にあるとき、前記フレームが前記ライナーに弾性の拡張力を負荷し、前記弾性力は前記ライナーの耐力より小さい、請求項8に記載の拡張可能のライナーステント-移植片。10 半径方向に拡張可能の管状のフレームと、 前記フレームの内側または外側の表面の少なくとも一部にわたって配置された管状のライナーとを含み、該ライナーが、他の部分に関して選択的に収縮された縮小部分を含む、ステント-移植片。11 基端部、末端部およびこれらの間の内腔を有する半径方向に拡張可能の管状の本体部分と、 前記基端部および末端部の少なくとも一方に配置された拡張可能のカフとを含み、該カフが、前記拡張された本体部分の外側の周囲長さより大きい内側の周囲長さを有する内腔壁と密封状態で係合するように拡張可能である、カフが設けられた内腔内補形物。12 軸線を規定する管状のライナーと、 前記ライナーを支持する複数の半径方向に拡張可能なリングフレームとを含み、該リングフレームの少なくともいくつかが第1の内側フレーム取り付け機構を有し、また、前記リングフレームの少なくともいくつかが前記第1の取り付け機構より大きい、隣接するリングフレーム間の相対移動を与える第2の内側フレーム取り付け機構を有する、制御された可撓性を有するステント-移植片。13 ライナーと、 複数の取り付け穴を有する半径方向に拡張可能な管状のフレームと、 前記取り付け穴を経て伸び、前記ライナーに接合された複数のリベットとを含む、リベットで留められたステント-移植片。14 管状のライナーの他の部分に関連して前記環状ライナーの収縮部分を選択的に形成すること、 前記管状のライナーに半径方向に圧縮可能のフレームを取り付けることを含み、前記ライナーの選択的な縮小が、幾分、前記ステント-移植片の拡張された形状を規定する、ステント-移植片の製造方法。15 半径方向に拡張可能のフレームの少なくとも一部に粉体塗装材料を塗布すること、 前記フレームの少なくとも一部における前記粉体塗装材料を部分的に硬化させること、 前記部分的に固化されたフレームをライナー上に整列させること、および、 前記フレームを前記ライナーに取り付けるために前記粉体塗装材料を硬化させることを含む、粉体塗装接合のステント-移植片の製造方法。16 ライナーと半径方向に拡張可能の管状のフレームとを心棒上に整列させること、および、 前記フレームを前記ライナーに接合するために前記ライナー、フレームおよび心棒をエラストマー分散中に浸すことを含む、分散接合のステント-移植片の製造方法。17 形状記憶合金から複数のリングフレームを形成すること、 前記複数のリングフレームの少なくとも一つの前記形状記憶合金を熱処理し、これにより、他の前記リングフレームの少なくとも一つと異なるAfを生じさせることを含む、軸線方向に可変のばね力を有する弾性のステント-移植片の製造方法。18 共通の内腔を有する主要な本体、第1の枝内腔を有する第1の枝、および第2の枝内腔を有する第2の枝を備える可撓性のライナーであって第1および第2の両枝内腔が前記共通の内腔と連通している、ライナーと、 前記ライナーの少なくとも一部にわたって配置された半径方向に拡張可能のフレームとを含み、該フレームが、前記第1の枝を支持する第1のローブと、前記第2の枝を支持する第2のローブと、これらのローブ間の少なくとも1つの峡部とを有するフレーム内腔横断面を規定する、分岐した内腔内ステント-移植片。19 半径方向に拡張可能な管状のフレームと、 前記フレームにより支持された可撓性のある非弾性のライナーとを含み、該ライナーが、共通の内腔を有する主要な本体と、第1の枝内腔を有する第1の枝と、第2の枝内腔を有する第2の枝とを有し、第1および第2の両枝が前記主要な本体から伸び、第1および第2の両枝内腔が前記共通の内腔と連通しており、また、前記共通の内腔の周囲長さが前記第1の枝内腔の周囲長さと前記第2の枝内腔の周長さとの和より小さい、分岐した内腔内ステント-移植片。20 前記ライナーが連続した織物の管を含む、請求項19に記載の分岐した内腔内ステント-移植片。21 角度をもった枝を有する内腔内補形物であって、 共通の内腔を有する半径方向に拡張可能な管状体からなる主要な本体と、 前記主要な本体から伸びる半径方向に拡張可能な管状の第1の枝であって、前記第1の枝が、前記補形物が拡張されるときに前記共通の内腔と流体移動可能に連通する第1の枝内腔を有する、第1の枝と、 前記主要な本体から伸びる半径方向に拡張可能な管状の第2の枝であって前記補形物が拡張されるときに前記共通の内腔と流体移動可能に連通する第2の枝内腔を有する第2の枝とを含み、前記共通の内腔と前記第1の枝内腔とが、前記補形物が拡張されるときに15度および90度の間の範囲内の予め定められた第1の枝の角度を有する第1の開放流路を規定する、角度をもった枝を有する内腔内補形物。22 曲がりおよび内腔を有する半径方向に拡張可能な管状の本体部分であって前記曲がりが15および90の間の範囲内の予め定められた角度を規定するときに前記内腔が開放流路を与える本体部分と、 前記本体部分上に配置された標準の境界面であって異なる補形物特性を有する他の内腔内補形物モジュールの複数の標準の境界面端部のいずれかとぴったりと係合可能である標準境界面とを含む、角度をもった補形物モジュール。23 前記曲がりが予め定められた半径方向を有し、また、さらに、前記本体および前記境界面端部の少なくとも一方に配置された回転方向に関する標識を含む、請求項22に記載の角度をもった補形物モジュール。24 位置指示ステント-移植片であって、 半径方向に拡張可能な管状のフレームと、 前記フレームにより支持された可撓性のライナーと、 前記フレーム上に前記ライナーを保持する取り付け機構と、 前記フレーム、前記ライナーおよび前記取り付け機構の少なくとも1つに配置された標識とを含み、該標識が、前記ステント-移植片の軸線方向および回転方向位置の少なくとも一方を指示するように、結像下において見ることができる、位置指示ステント-移植片。25 主要な本体と、該主要な本体から伸びる第1の枝と、前記主要な本体から伸びる第2の枝とを有する可撓性のある管状のライナーを製造すること、 前記第1の枝および前記第2の枝の少なくとも一方に関連して前記主要な本体の少なくとも一部で選択的に縮小すること、および、 前記管状のライナーに半径方向に圧縮可能のフレームを取り付けることを含む、分岐したステント-移植片の製造方法。26 弾性のある管状のフレームを作ること、 前記フレームを拡張された形態に拡張すること、 前記フレームの横断面が少なくとも1つの切れ込みによって分離された2つのローブを規定するように前記拡張されたフレームを拘束する間に前記拡張されたフレームに熱処理を施すこと、および、 前記ライナーの第1の内腔が前記フレームにより開放状態に保持されるように、第1のローブと前記少なくとも1つの切れ込みの近傍部分とに可撓性のあるライナーを取り付けることを含む、分岐した内腔内補形物の製造方法。27 第1の半径方向に拡張可能のリングフレームと、 複数の軸線方向に向けられたスロットを規定する壁を有する第2の半径方向に拡張可能のリングフレームと、 前記スロットを通りかつ前記第1のリングフレームを前記第2のリングフレームに摺動するように接続する取り付け構造とを含む、軸線方向に可撓性を有する内腔内補形物。28 管状のライナーと、 上方および下方の軸線方向に配置された両アームを有する第1の半径方向に拡張可能のフレームリングと、 上方および下方の軸線方向に配置された両アームを有する第2の半径方向に拡張可能のフレームリングと、 前記ライナーを経て前記第1のフレームリングの上方のアームを囲む第1の摺動ステッチと、 前記ライナーを経て前記第2のフレームリングの下方のアームを囲む第2の摺動ステッチと、 第1および第2の両フレームリングの一部を囲むフレーム間ループとを含み、第1および第2のフレームループは、第1および第2の両摺動ステッチ内で互いに関して軸線方向に摺動し、また、前記フレーム間ループは前記第1および第2の両フレームリング間の最大距離を制限する、縫われたステント-移植片。29 ライナーと、 半径方向に拡張可能な管状のフレームと、 前記フレームの少なくとも一部に塗布されかつ前記ライナーに接合された粉末塗装材料とを含む、粉末塗装接合のステント-移植片。30 ライナーと、 半径方向に拡張可能な管状のフレームと、 前記ライナーおよび前記フレームを囲むエラストマー分散とを含む、分散接合のステント-移植片。31 管状に編まれたものと、 前記管状に編まれたものを囲みかつシールされた管を形成するエラストマー材料と、 前記シールされた管に取り付けられた、複数の半径方向に拡張可能のリングフレームとを含む、よじれ抵抗性を有する補形物。32 半径方向に拡張可能な管状のフレームと、 前記フレームの内側または外側の表面の少なくとも一部にわたって配置されたライナーであって複数の半径方向に突出する繊維を含む外側の表面と、該外側の表面より滑らかである内側の表面とを有するライナーとを含む、毛羽立ったステント-移植片。33 軸線を規定する管状のライナーと、 第1の半径方向ばね力を有する第1の半径方向に拡張可能のリングフレームと、 前記第1のばね力より大きい第2の半径方向ばね力を有する第2の半径方向に拡張可能のリングフレームとを含む、可変ばね力を有する補形物。34 管状のライナーと、上下の軸線方向に配置された両アームを有する第1のフレームリングと、該第1のフレームリングの上下の両アームに相対する上下の軸線方向に配置された両アームを有する第2のフレームリングとを軸線方向に整列させること、 前記ライナーを経て前記第1のフレームリングの上方のアームを囲む第1の摺動ステッチを形成すること、 前記ライナーを経て前記第2のフレームリングの下方のアームを囲む第2の摺動ステッチを形成すること、 第1および第2の両フレームリングの一部を囲むフレーム間ループを形成し、これにより、第1および第2の両フレームループが第1および第2の両摺動ステッチ内で互いに関して軸線方向に摺動し、かつ、前記フレーム間ループが前記第1および第2の両フレームリング間の最大距離を制限するようにすることを含む、縫われたステント-移植片の製造方法。35 管状に編んだものの中に心棒を挿入すること、 シールされた管を形成するために前記心棒と編んだものとをエラストマー分散に浸すこと、 複数のリングフレームで前記シールされた管を支持することを含む、よじれ抵抗性を有する補形物の製造方法。36 共通の内腔と、第1の枝内腔と、第2の枝内腔とを有する拡張可能な管状のY-コネクタモジュールであって第1および第2の両枝内腔が前記共通の内腔と連通しているY-コネクタモジュールと、 複数の半径方向に拡張可能の補形物モジュールであってそれぞれが管状の本体部分と、前記共通の内腔、前記第1の枝内腔および前記第2の枝内腔の少なくとも1つと適切に係合する端部とを有する、複数の補形物モジュールとを含み、前記複数の本体部分が選択可能の組み合わされた内腔内補形物特性を提供する、内腔内補形物システム。37 共通の内腔と、第1の枝内腔と、第2の枝内腔とを有する半径方向に拡張可能の本体部分であって第1および第2の両枝内腔が前記共通の内腔と連通している本体部分と、 前記共通の内腔、前記第1の枝内腔および前記第2の枝内腔の少なくとも1つに近接して前記本体部分上に配置された少なくとも1つの標準の境界面端部であってそれぞれが、異なる補形物特性を有する他の内腔内補形物モジュールの複数の関連する標準の境界面端部のいずれかと適切に係合可能である、少なくとも1つの標準の境界面端部とを含む、内腔内補形物のY-コネクタモジュール。
IPC (3件):
A61F 2/04 ,  A61F 2/06 ,  A61M 29/00
FI (3件):
A61F 2/04 ,  A61F 2/06 ,  A61M 29/00
引用特許:
審査官引用 (3件)

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