特許
J-GLOBAL ID:200903074288989698

紙および板紙の製造用デンドリマーポリマー

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 浅村 皓 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平11-501167
公開番号(公開出願番号):特表2002-501582
出願日: 1998年05月22日
公開日(公表日): 2002年01月15日
要約:
【要約】パルプ微粉、無機充填剤、分散された木材樹脂、および/または合成の疎水性粘着物およびセルロース繊維のセルロース繊維シート中の保持率を改良するための製紙用紙料および方法であって、微粉、充填剤、分散された疎水性粒子、およびセルロース繊維の保持率を増加するためにデンドリマーポリマーを使用する。製紙工業における応用は、(1)紙の中の充填剤の保持率を増加させ、かつ製紙工程からの白水廃棄物中の充填剤材料の損失を減少させる、(2)製紙工程においてセルロース微粉と繊維の保持率を増加させる、および(3)プロセス流液から木材樹脂、プラスチックス、および粘着物を除き、かくして濾液の広範な再利用を可能にする、従って工場からの流出物を少なくし、析出物形成、製品の強度の損失、および製品の塵埃粒子による汚染などのような木材樹脂から起こる問題を少なくする、などの手段を提供する。。
請求項(抜粋):
1.セルロース製紙用繊維および製紙用添加剤を水性媒体中に含む製紙用成分の紙を形成するセルロースの水性分散液を含む製紙用紙料であり、前記分散液は、製紙工程において前記分散液から形成されるセルロースシート中の前記成分の保持率を増す量のデンドリマーポリマーを含み、そして前記デンドリマーポリマーは製紙工程の操作pHにおいて正電荷を発現させることができることを特徴とする前記の製紙用紙料。 2.該分散液は該セルロース繊維および該添加剤から誘導されるコロイド粒子を含み、そのコロイド粒子は製紙工程で形成されるセルロースシートにおいて低い保持率を通常示す、請求項1に記載の紙料。 3.該デンドリマーポリマーはアミン末端基を有するポリ(プロピレンイミン)である、請求項1または2に記載の紙料。 4.該デンドリマーポリマーは2nのアミノ官能末端基を有し、前式中nは2〜20の整数である、請求項3に記載の紙料。 5.該アミノ官能末端基は第一級、第二級または第三級アミノ基または第四級化アミン官能基より選択される、請求項4に記載の紙料。 6.該デンドリマーポリマーは、第一級アミン基につき2当量のアクリロニトリルのマイケル付加とそれに続くニトリル基の第一級アミン基への水素化を含む繰返し反応系列にかけられるジアミノ(低級)アルカン核より誘導される、請求項4に記載の紙料。 7.該デンドリマーはDAB(PA)4、DAB(PA)64、EDA4およびEDA8から成る群より選択される、請求項3に記載の紙料。 8.該正電荷はpH5におけるコロイド滴定により測定して約6meq/g以上の正電荷を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙料。 9.該デンドリマーポリマーは該セルロース繊維の炉乾燥重量に基づき0.1〜20重量%の量が存在する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の紙料。 10.該量は0.1〜5重量%の間にある、請求項9に記載の紙料。 11.製紙工程における紙料より形成されるセルロースシート中の製紙用紙料の成分の保持率を増す方法であって、前記紙料は水性媒体中に製紙用繊維および製紙用添加剤を含む紙を形成するセルロースの水性分散液から成るものであり、前記の方法は製紙工程の操作pHにおいて正電荷を発現させることができるデンドリマーポリマーを前記分散液中に包含することを特徴とする、前記の方法。 12.該分散液が該セルロース繊維および該添加剤より誘導されるコロイド粒子を含み、それらのコロイド粒子は製紙工程において形成されるセルロースシート中で低い保持率を通常示す、請求項11に記載の方法。 13.デンドリマーポリマーはアミン末端基を有するポリ(プロピレンアミン)であることを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。 14.該デンドリマーポリマーは2nのアミノ官能末端基を有し、前式中nは2〜20の整数であることを特徴とする、請求項13に記載の方法。 15.該デンドリマーはDAB(PA)4、DAB(PA)64、EDA4およびEDA8から成る群より選択されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。 16.該デンドリマーポリマーは、第一級アミン基につき2当量のアクリロニトリルのマイケル付加とそれに続くニトリル基の第一級アミン基への水素化を含む繰返し反応系列にかけられるジアミノ(低級)アルカン核より誘導され、そして前記の(低級)アルカンは2〜10の炭素原子を有するものである、請求項14に記載の方法。 17.該正電荷は、pH5におけるコロイド滴定により測定して、1.5meq/g以上であり、そして該デンドリマーは約50,000より小さい分子量を有する、請求項11〜16のいずれか1項に記載の方法。 18.該デンドリマーポリマーは該セルロース繊維の炉乾燥重量に基づき0.1〜20重量%の量が存在する、請求項11〜17のいずれか1項に記載の方法。 19.該量は0.1〜5重量%の間にある、請求項18に記載の方法。 20.水性媒体中に製紙用繊維および製紙用添加剤を含む製紙用成分の紙を形成するセルロースの水性分散液から成る製紙用紙料からセルロースシートを形成することから成る紙を製造する方法であって、前記の方法はセルロースシート中の前記成分の保持率を増す量のデンドリマーポリマーを前記紙料中に包含するものであり、そして前記デンドリマーポリマーはセルロースシート形成工程の操作pHにおいて正電荷を発現させることができることを特徴とする、前記の方法。 21.該セルロースシートの形成の間に該紙形成成分から分離される水性濾液が新しい紙料のための水性媒体として再循環される閉鎖系において行われる、請求項20に記載の方法。 22.該デンドリマーポリマーは2nのアミノ官能末端基(nは2〜20の整数である)を有するポリ(プロピレンイミン)であり、そして該デンドリマーポリマーは該セルロース繊維の炉乾燥重量に基づき0.1〜20重量%の量が存在する、請求項20または21に記載の方法。 23.該デンドリマーポリマーは2〜10の炭素原子を有するジアミノ(低級)アルカン核より誘導され、第一級アミン基につき2当量のアクリロニトリルのマイケル付加とそれに続くニトリル基の第一級アミン基への水素化を含む繰返し反応系列にかけられる、請求項22に記載の方法。 24.該正電荷はpH5におけるコロイド滴定により測定して1.5meq/g以上であり、および該デンドリマーは約50,000より小さい分子量を有する、請求項20,21,22または23に記載の方法。 25.該デンドリマーはDAB(PA)4、DAB(PA)64、EDA4およびEDA8から成る群より選択される、請求項20または21に記載方法。 26.請求項20〜25のいずれか1項に記載の方法により得ることができる紙。 27.紙料から形成されるセルロースシート中の製紙用紙料の成分の保持率を増すためのデンドリマーポリマーの使用であり、前記デンドリマーポリマーは製紙工程の操作pHにおいて正電荷を発現させることができる、前記の使用。 28.該ポリマーは2nのアミノ官能末端基を有する(nは2〜10の整数である)ポリ(低級アルキレンイミン)であり、そして該低級アルキレン部分は2〜6の炭素原子を有する、請求項27に記載の使用。 29.製紙工程の操作pHにおいて正電荷を発現させることができるデンドリマーポリマーの製紙用助剤としての使用。 30.該正電荷は、pH5におけるコロイド滴定により測定して約6meq/g以上である、請求項29に記載の使用。
IPC (2件):
D21H 21/10 ,  D21H 17/56
FI (2件):
D21H 21/10 ,  D21H 17/56

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