特許
J-GLOBAL ID:200903074314831011

硬質被覆層が高速断続切削加工ですぐれた耐チッピング性および耐摩耗性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (3件): 富田 和夫 ,  鴨井 久太郎 ,  影山 秀一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2006-161900
公開番号(公開出願番号):特開2007-331033
出願日: 2006年06月12日
公開日(公表日): 2007年12月27日
要約:
【課題】硬質被覆層が高速断続切削加工ですぐれた耐チッピング性および耐摩耗性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具を提供する。【解決手段】硬質被覆層がTi化合物層の下部層と、α型Al2O3層の上部層で構成された被覆サーメット工具において、前記下部層に層間介在層として改質WC層を介在させ、前記上部層を、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面および(10-10)面の法線がなす傾斜角を測定し、この測定値から、構成原子共有格子点分布グラフを作成した場合に、Σ3に最高ピークが存在し、かつ前記Σ3のΣN+1全体に占める分布割合が60%以上である構成原子共有格子点分布グラフを示す改質α型Al2O3層で構成する。【選択図】図4
請求項(抜粋):
炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、 (a)下部層が、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層、および炭窒酸化物層からなる構成層のうちの2層以上からなり、かつ3〜20μmの合計平均層厚を有するTi化合物層、 (b)上部層が、化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有し、かつ1〜15μmの平均層厚を有する酸化アルミニウム層、 以上(a)および(b)で構成された硬質被覆層を化学蒸着形成してなる、表面被覆サーメット製切削工具において、 (1)上記2層以上の構成層からなるTi化合物層における層間介在層として、0.1〜2μmの平均層厚を有する改質炭化タングステン層、 を化学蒸着形成すると共に、 (2)上記上部層としての酸化アルミニウム層を、同じく化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有すると共に、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面および(10-10)面の法線がなす傾斜角を測定し、この場合前記結晶粒は、格子点にAlおよび酸素からなる構成原子がそれぞれ存在するコランダム型六方最密晶の結晶構造を有し、この結果得られた測定傾斜角に基づいて、相互に隣接する結晶粒の界面で、前記構成原子のそれぞれが前記結晶粒相互間で1つの構成原子を共有する格子点(構成原子共有格子点)の分布を算出し、前記構成原子共有格子点間に構成原子を共有しない格子点がN個(ただし、Nはコランダム型六方最密晶の結晶構造上2以上の偶数となるが、分布頻度の点からNの上限を28とした場合、4、8、14、24、および26の偶数は存在せず)存在する構成原子共有格子点形態をΣN+1で現した場合、個々のΣN+1がΣN+1全体に占める分布割合を示す構成原子共有格子点分布グラフにおいて、Σ3に最高ピークが存在し、かつ前記Σ3のΣN+1全体に占める分布割合が60%以上である構成原子共有格子点分布グラフを示す改質酸化アルミニウム層、 で構成したことを特徴とする、硬質被覆層が高速断続切削加工ですぐれた耐チッピング性および耐摩耗性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具。
IPC (3件):
B23B 27/14 ,  C23C 16/30 ,  C23C 16/40
FI (3件):
B23B27/14 A ,  C23C16/30 ,  C23C16/40
Fターム (25件):
3C046FF03 ,  3C046FF05 ,  3C046FF10 ,  3C046FF13 ,  3C046FF16 ,  3C046FF22 ,  3C046FF25 ,  4K030AA01 ,  4K030AA03 ,  4K030AA04 ,  4K030AA13 ,  4K030AA14 ,  4K030AA17 ,  4K030BA18 ,  4K030BA20 ,  4K030BA35 ,  4K030BA36 ,  4K030BA38 ,  4K030BA41 ,  4K030BA43 ,  4K030BB12 ,  4K030CA03 ,  4K030FA10 ,  4K030JA01 ,  4K030LA22
引用特許:
出願人引用 (2件)

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