特許
J-GLOBAL ID:200903074406022390

絞り優先制御可能なシャッタ装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 真田 修治
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-186587
公開番号(公開出願番号):特開平7-020533
出願日: 1993年07月01日
公開日(公表日): 1995年01月24日
要約:
【要約】【目的】 絞り兼用シャッタ羽根とステッピングモータを用いながら、絞り優先モード時におけるシャッタ羽根のダンピング運動に起因する露出精度の劣化による撮影の失敗を未然に防止する。【構成】 シャッタ羽根がステッピングモータ13の各ステップ位置にホールドされたときに生じるダンピング運動による開口波形特性より経験的に求めた実効F値を、モデル実効F値として第1メモリー25bに記憶し、またダンピング運動により二重露光現象が生じるようなF値の限界値を二重露光限界F値として第2メモリー25gに記憶しておく。そして、ユーザーが所望F値を設定した時、F値差判定手段25dを用いて所望F値とモデル実効F値を比較して、そのときに使用するシャッタ秒時値の当否を判定し、また、二重露光現象判定手段25hを用いて所望F値の当否を判定する。若し否定されたら、絞り優先モードを三角開口波形を用いる通常モードに自動的に切換える。
請求項(抜粋):
撮影光路を開閉する少なくとも2枚の絞り兼用シャッタ羽根と、複数のステップ位置によりこの絞り兼用シャッタ羽根の最大開口値に至るまでの各開口値を設定するステッピングモータと、被写体輝度を測光する測光回路手段とを具えた絞り優先制御可能なシャッタ装置において、所定の絞り優先プログラム線図に則った制御モードに基づいて所望F値を設定し得る所望F値設定手段と、前記測光手段からの被写体輝度情報に基づいて、前記所望F値設定手段で設定された所望F値に対応する適正露光時のシャッタ秒時値を演算する露出演算手段と、前記絞り優先プログラム線図に則って、先ず前記絞り兼用シャッタ羽根を前記ステッピングモータの各ステップ位置まで開き、前記絞り兼用シャッタ羽根が前記各ステップ位置まで開いたときには、前記絞り兼用シャッタ羽根を前記各ステップ位置にホールドし、前記露出演算手段で演算されたシャッタ秒時値に応じたホールド秒時値の経過後に、前記絞り兼用シャッタ羽根を閉成位置に閉じさせるように前記ステッピングモータを駆動制御するシーケンス制御手段と、前記絞り兼用シャッタ羽根が前記ステッピングモータの各ステップ位置にホールドされたとき、このホールド動作に起因して生じるダンピング運動の開口波形とシャッタ開口時間との関係で定まる実効F値を、予め前記各ステップ位置毎のモデル実効F値として求めてこれを記憶する第1メモリーと、この第1メモリーに記憶された各ステップ位置毎のモデル実効F値と前記所望F値との間のF値差が所定基準値内にあるか否かを判定するF値差判定手段とを設け、前記モデル実効F値と前記所望F値との間のF値差が前記所定基準値内にあるときに、前記所望F値に対応するシャッタ秒時値を用いて前記絞り兼用シャッタ羽根を開閉させるように構成したことを特徴とする絞り優先制御可能なシャッタ装置。
IPC (2件):
G03B 9/24 ,  G03B 9/62

前のページに戻る