特許
J-GLOBAL ID:200903074454319337

ヴィーナーフィルタを用いた信号中のノイズ抑制のための周波数フィルタ方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 園田 吉隆 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-333319
公開番号(公開出願番号):特開平11-265198
出願日: 1998年11月24日
公開日(公表日): 1999年09月28日
要約:
【要約】【課題】 従来のノイズ抑制手段に関しては、ミュージカルノイズと呼ばれる問題、すなわち、ノイズを除去した後の音声信号が聞き取りにくいものになるという問題が生じていた。【解決手段】 本発明は、ノイズによって汚染された信号からノイズを除去するためにヴィーナーフィルタを使用する。本方法はまず、ノイズ除去の対象である信号u(t)をフレームに分割して数値化を実施する。つぎにN個のフレームに対してノイズモデルを作成し、ノイズのスペクトル密度とノイズモデルのスペクトル密度を予測し、ノイズの統計的なばらつきを表す係数を求める。第2の段階では、ノイズを抑制すべき信号のフレーム毎のスペクトル密度を算出し、フレーム毎に、上記2段階の演算によって得られたパラメータを用いてエネルギー補償とノイズの過大評価を行うようにヴィーナーフィルタの係数を補正する。
請求項(抜粋):
有益な信号である音声信号とノイズ信号が混在するノイズで汚染された音声信号u(t)から周波数フィルタを用いてノイズを除去抑制する方法であって、信号を、所定の長さを有し、連続する区間であるフレームに分割するステップと、ヴィーナーフィルタを用いて周波数フィルタをかけるステップとを有し、さらに-汚染された音声信号u(t)から、所定の最小値と最大値の範囲内に有るN個のフレームのデータからなるノイズモデルを作成するステップと、-N個のフレームを構成するデータをフーリエ変換するステップと、-モデルのフレーム毎にフレームのスペクトル密度を推定するステップと、-前記ノイズモデルの平均スペクトル密度を推定するステップと、-解析対象フレームにおけるノイズモデルの最大スペクトル密度とノイズモデルの推定スペクトル密度の最大値の比のNフレームのノイズモデル中の最大値に相当する統計的過大評価係数を、前記2つの推定値に基づき算出するステップと、-ノイズ抑制の対象となった信号u(t)のフレーム毎にスペクトル密度を推定するステップと、-前記ノイズ抑制の対象となった信号u(t)のフレーム毎に、以下の関係式に基づきヴィーナーフィルタの係数を補正するステップと、【式1】ここにおいてαおよびβは、静的エネルギー補償係数および指数減衰係数と称する予め決められた係数であり、νはフーリエ変換された全ての周波数チャンネル、γu(ν)はノイズ抑制すべき信号の該当フレームの推定スペクトル密度、γx(ν)はノイズモデルのスペクトル密度、maxはエネルギー補償の静的係数αを補正するための統計的過大評価係数、を有するヴィーナーフィルタを用いた信号のノイズ抑制のための周波数フィルタ方法。
IPC (4件):
G10L 3/02 301 ,  H03H 17/02 601 ,  H03H 17/02 671 ,  H04B 1/10
FI (4件):
G10L 3/02 301 D ,  H03H 17/02 601 H ,  H03H 17/02 671 C ,  H04B 1/10 H

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