特許
J-GLOBAL ID:200903074748502296
2以上の水酸基を有する化合物のライブラリー合成方法
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (5件):
熊倉 禎男
, 小川 信夫
, 箱田 篤
, 浅井 賢治
, 平山 孝二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2007-036623
公開番号(公開出願番号):特開2008-201686
出願日: 2007年02月16日
公開日(公表日): 2008年09月04日
要約:
【課題】化合物ライブラリーの合成方法を提供する。【解決手段】保護された複数の水酸基を有する化合物の保護基を選択的に脱保護し、遊離した水酸基に所望のドナーを選択的に導入してライブラリーを合成する方法において、(1)1個の保護基Wが塩基性で脱離可能であり、他の保護基がA(Y)m基(Aは酸性で脱離可能な保護基、Yは-NR1-CR2R3-CO-)であるアクセプターを準備する工程、(2)W基を選択的に脱保護し、遊離した水酸基に、所望のドナーを選択的に導入する工程、(3)工程(2)で得られた中間体のA(Y)m基を、Y基中の酸アミド結合をN末端側から逐次切り離す方法により順次選択的に脱保護し、遊離した水酸基に、所望のドナーを選択的に導入する工程、(4)上記工程(3)を、所望の水酸基へのドナーの導入が終了するまで繰り返す工程を含む方法。【選択図】なし
請求項(抜粋):
保護された水酸基n個(nは2以上の整数)を有する化合物をアクセプターとして用い、該保護基を選択的に脱保護し、遊離した水酸基に所望のドナー又はキャッピング基を選択的に導入して化合物ライブラリーを合成する方法において、
(1)1個の保護基がW基(Wは塩基性、酸化剤、フッ素化合物、光分解、又は酵素により脱離可能な保護基を示す。)であり、他の保護基がA(Y)m基(Aは酸性、遷移金属又は遷移金属有機錯体、光分解、又は酵素により脱離可能な保護基を示す。ただし、AがWと同一であることはなく、Wの脱離条件でAが脱離することはない。Yは-NR1-CR2R3-CO-、R1は炭素数1〜6のアルキル基又は水素原子、R2及びR3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜20のアルケニル基、炭素数6〜7のアリール基、又は炭素数7〜20のアリールアルキル基であり、同一でも異なっていても良く、mはYの重合度を示し、1以上の整数であり、mが2以上の整数の場合、各Y中のR1、R2、R3は、相互に同一でも異なっていても良い。)であるアクセプターを準備する工程、
(2)W基を選択的に脱保護し、選択的に遊離せしめた水酸基に、所望のドナー又はキャッピング基を選択的に導入する工程、
(3)工程(2)で得られた中間体のA(Y)m基を、Y基中の酸アミド結合をN末端側から逐次切り離す方法により順次選択的に脱保護し、選択的に遊離せしめた水酸基に、所望のドナー又はキャッピング基を選択的に導入する工程、
(4)上記工程(3)を、所望の水酸基へのドナー又はキャッピング基の導入が終了するまで繰り返す工程を含み、
(a) アクセプターが、隣接する2個の炭素原子にそれぞれ結合した2個の水酸基を所望のドナー又はキャッピング基との結合に供与させたい化合物であるときは、一方の水酸基がA(Y)m基で保護され、他方の水酸基がW基で保護され、
(b) アクセプターが、隣接する3個の炭素原子にそれぞれ結合した3個の水酸基を所望のドナー又はキャッピング基との結合に供与させたい化合物であるときは、中央の炭素原子に結合した水酸基がW基で保護され、他の水酸基がA(Y)m基と、A(Y)m’基 (m’はYの重合度を示す1以上の整数、mとm’は相互に同一でも良く、異なっていても良い)で保護され、
(c) アクセプターが、1級水酸基及び、それが結合した炭素原子に1個の炭素原子を介して隣接する炭素原子に結合した2級水酸基を所望のドナー又はキャッピング基との結合に供与させたい化合物であるときは、一方の水酸基がA(Y)m基で保護され、他方の水酸基がW基で保護され、
(d) アクセプターが、1級水酸基及び、それが結合した炭素原子に1個の炭素原子を介して隣接する第1の炭素原子及び第1の炭素原子に隣接した第2の炭素原子にそれぞれ結合した第1及び第2の2級水酸基を所望のドナー又はキャッピング基との結合に供与させたい化合物であるときは、第1の2級水酸基がW基で保護され、他の水酸基がA(Y)m基と、A(Y)m’基 (m’はYの重合度を示す1以上の整数、mとm’は相互に同一でも良く、異なっていても良い)で保護され、又は、第2の2級水酸基がW基で保護され、1級水酸基がA(Y)m基で保護され、第1の2級水酸基がA(Y)m’基(m’はYの重合度を示す1以上の整数、ただし、m≧m’)で保護され、
(e) アクセプターが、1級水酸基及び、それが結合した炭素原子に1個の炭素原子を介して隣接する3個の炭素原子にそれぞれ結合した第1,第2及び第3の2級水酸基を所望のドナー又はキャッピング基との結合に供与させたい化合物であるときは、1級水酸基がA(Y)m基で保護され、第2の2級水酸基がW基で保護され、第1の2級水酸基がA(Y)m’基(m’はYの重合度を示す1以上の整数、ただし、m≧m’)で保護され、第3の2級水酸基がA(Y)m”基(m”はYの重合度を示す1以上の整数、mとm”または、m’とm”は相互に同一でも良く、異なっていても良い)で保護され、
(f) アクセプターが、第1の1級水酸基、それが結合した炭素原子に1個の炭素原子を介して結合した第1の炭素原子に結合した第1の2級水酸基、第1の炭素原子に隣接する第2の炭素原子に結合した第2の2級水酸基、及び第2の炭素原子に1個の炭素原子を介して結合した第2の1級水酸基を所望のドナー又はキャッピング基との結合に供与させたい化合物であるときは、第1の2級水酸基がW基で保護され、第2の2級水酸基がA(Y)m基で保護され、第1の1級水酸基がA(Y)m’基 (m’はYの重合度を示す1以上の整数、mとm’または、m”とm’は相互に同一でも良く、異なっていても良い)で保護され、第2の1級水酸基がA(Y)m”基(m”はYの重合度を示す1以上の整数、ただし、m”≧m)で保護された保護アクセプターを使用することを特徴とする化合物ライブラリーの合成方法。
IPC (4件):
C07H 1/00
, C40B 50/10
, C07B 61/00
, C07H 15/04
FI (4件):
C07H1/00
, C40B50/10
, C07B61/00 B
, C07H15/04 F
Fターム (9件):
4C057AA30
, 4C057BB02
, 4C057BB03
, 4C057BB04
, 4C057CC03
, 4C057CC04
, 4C057DD01
, 4C057JJ05
, 4H006AA02
引用特許:
引用文献:
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