特許
J-GLOBAL ID:200903074756581146

CD4とケモカイン受容体領域の複合体に対する抗体、及びHIV感染に対するそれらの利用

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 奥山 尚男 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-500752
公開番号(公開出願番号):特表2000-511775
出願日: 1997年06月03日
公開日(公表日): 2000年09月12日
要約:
【要約】本発明は、記載のプロトコールおよびスクリーニング手順に従って、末梢血単核T細胞、胸腺細胞、脾細胞、およびHPB-ALLやSUP-Tなどのような白血病またはリンパ腫由来のT細胞株細胞など、CD4発現Tリンパ球を免疫原として使用することによって製造されたモノクローナル抗体に関する。本発明のモノクローナル抗体は、生体外および生体内においてヒト免疫不全ウイルス(HIV)の一次分離ウイルスおよび関連の免疫不全ウイルスを中和する能力を特徴とする。この抗体は、ケモカイン受容体のドメイン関連のCD4タンパクを含む宿主細胞抗原複合体に対するものであり、HIV 1型(HIV-1)の全てのクレードからの一次分離ウイルスおよびHIV 2型(HIV-2)およびシミアン免疫不全ウイルス(SIV)の一次分離ウイルスに対して広い中和活性を有する。本発明はこのような抗体、このような抗体を分泌するハイブリドーマ、このような抗体を含む医薬組成物を選択して製造する方法、および主要標的がCD4発現リンパ球であるこのような抗体によって、ヒトをはじめとする霊長類における免疫不全ウイルス接触前後の感染予防方法にも関する。
請求項(抜粋):
CD4ケモカイン受容体を含む宿主細胞抗原複合体に対する、以下にステ ップを含む抗体を産生する方法である。 a.i. 末梢血単核T細胞と、胸腺細胞と脾細胞とから成る群から選択さ れた正常なTリンパ球、または ii. SUP-TとHPB-ALLとから成る群から選択されたTリン パ腫または白血病に由来するT細胞株細胞 から成る群から選択された免疫原CD4発現T細胞として使用するステップ と、 b. PBS中でCD4発現T細胞を分離して洗浄するステップと、 c. BALB/cマウス、CD1マウス、トランスジェニックマウス、ラ ットまたはアカゲザルから成る群から選択された動物を、分離してPB Sまたは完全フロイントアジュバント中でPBS洗浄したT細胞中のT 細胞5〜10×106個で腹腔内免疫化し、続いて、分離してPBS洗 浄したアジュバントを含まないT細胞5〜10×106個を、毎週また は隔月の間隔で合計3〜6ヶ月間、多回腹腔内追加抗原刺激し、融合の 3日前に最後の追加抗原刺激を静脈内投与してハイブリドーマを形成す るステップと、 d. 免疫化された動物の血清を、rsCD4に結合する抗体の存在につい て試験するステップと、 e. ステップdで血清の試験結果が陽性であった免疫化された動物に脾摘 出術を実施して、脾細胞を入手するステップと、 f. 脾細胞を不死悪性細胞株の細胞に融合してハイブリドーマを形成し、 ハイブリドーマをクローニングし、 i.rsCD4に結合することと、 ii.高解像力蛍光顕微鏡で検査したとき結合パターンが「キャップ」の 形である免疫蛍光アッセイでCD4発現細胞に結合することと、 iii. HIV gp120がCD4発現細胞に結合するのを妨害す ることと、 iv.HIV gp120と予め結合したCD4発現細胞に結合すること と、 v.10μg/mL未満の濃度、好ましくは50%中和の場合は0.01 〜10μg/mLの範囲の濃度、90%中和の場合には0.1〜35 μg/mLの範囲の濃度で、生体外ミクロプラークアッセイでHIV 一次分離ウイルスを中和すること という特徴を有する抗体を分泌するハイブリドーマを選択するステップ。
IPC (6件):
C12N 15/02 ,  A61P 31/18 ,  A61K 39/395 ,  C07K 16/28 ,  C12N 5/10 ,  C12P 21/08
FI (6件):
C12N 15/00 C ,  A61K 31/00 631 M ,  A61K 39/395 S ,  C07K 16/28 ,  C12P 21/08 ,  C12N 5/00 B

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