特許
J-GLOBAL ID:200903075017842272

複合型プレートヒートパイプ

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-182588
公開番号(公開出願番号):特開平9-329396
出願日: 1996年06月10日
公開日(公表日): 1997年12月22日
要約:
【要約】【目的】 従来のプレートヒートパイプは実用作動温度領域の幅が狭く、作動液により最適作動温度が異なり、低温又は小温度差における感度が悪いものがある、性能に姿勢依存性が大きいものがある、等の点から適用には各種の制約があり問題点となっていた。【構成】 同一プレートの中に蛇行細径トンネルヒートパイプと非蛇行細径トンネルヒートパイプ群を、それらの直管部が交互並列に近接配置して作り込まれた複合型プレートヒートパイプを構成した。【効果】 この複合型プレートヒートパイプは蛇行型と非蛇行型の特有の各種性能が相互に補完し合って問題点の全てを解決することが出来た。その例として微小熱入力から大熱入力の全領域に亙り高感度で作動する大容量のプレートヒートパイプが得られた。また構成ヒートパイプの夫々に作動領域の異なる作動液を封入し、幅広い作動温度領域を有し、低温凍結の恐れのないプレートヒートパイプが得られた。
請求項(抜粋):
作動液の顕熱による熱輸送(作動液の振動及び又は循環による熱輸送)を主たる熱輸送原理とする蛇行細径トンネルヒートパイプからなるプレートヒートパイプを第一の構成要素とし、作動液の潜熱による熱輸送(作動液の蒸気移動時の蒸発及び凝縮による熱輸送)を主たる熱輸送原理とする非蛇行の細径トンネルヒートパイプからなるヒートパイプを第二の構成要素とする、両構成要素が複合一体化されてなる複合型プレートヒートパイプであって、第一の構成要素のプレートヒートパイプは、基本的には片側のプレートが他の側のプレートに比較して、より展延性に富む金属材料からなるか、またはより薄肉に形成されてあるかする、2枚の展延性に富む金属の薄肉プレートが相互に接合されて積層プレートが形成され、その積層プレートの接合は接合面にターン部と並列部からなる蛇行パターンの長尺細幅の非接合部が残置される接合であり、この非接合部は高圧流体により拡管成形され、これにより積層接合面にはターン部と並列部からなる長尺細径の蛇行トンネル空間が形成されてあり、このトンネル空間はその両端に楔状突起空間を有する楕円または半円の断面形状であり、その相当直径は5mm以下であり、蛇行ピッチは約20mm以下であり、この積層プレートの外表面の片面または両面の何れかの面には、蛇行トンネル空間の断面形状に対応し、また蛇行パターンに対応して、おのずから発生する蛇行パターンエンボスが形成されてあり、蛇行細径トンネル空間には所定の二相凝縮性作動液が封入されて、蛇行細径トンネルヒートパイプとして構成されてあるプレートヒートパイプであることを特徴とし、第二の構成要素のプレートヒートパイプは、第一の構成要素の積層プレートヒートパイプの蛇行パターンエンボスが形成されてある面(片面若しくは両面)に、エンボス頂部により形成される平面上に沿って薄肉の平板金属プレートが接合されてあり、更にこの平板金属プレートの蛇行パターンエンボスのパターン外周に若干の間隙を残す外周端縁は第一の構成要素の外周端縁と気密に接合されてあり、この接合により金属プレート内平面と蛇行パターンエンボス表面との間に形成される間隙は、おのずから角部が楔状突起空間をなす半円形断面形状の非蛇行トンネル空間群が一で連結された空間が形成され、この空間には所定の二相凝縮性作動液が封入されて、細径トンネルヒートパイプ群の連結体ヒートパイプとして構成されてあるプレートヒートパイプであることを特徴とし、上述の如き第一及び第二の構成要素が上述の如く自ら一体化され、全体として相互に補完しあって作動する薄形プレートヒートパイプとして構成されてあることを特徴とする複合型プレートヒートパイプ。
引用特許:
出願人引用 (5件)
  • 特開平4-366394
  • 片面膨管体の製造方法
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平5-249958   出願人:昭和アルミニウム株式会社
  • 特開昭57-002987
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審査官引用 (9件)
  • 特開平4-366394
  • 特開平4-366394
  • 片面膨管体の製造方法
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平5-249958   出願人:昭和アルミニウム株式会社
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