特許
J-GLOBAL ID:200903075573462209

熱可塑性樹脂被覆アルミニウム板およびそれからなるツーピース缶

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 友松 英爾 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-270489
公開番号(公開出願番号):特開平11-115098
出願日: 1997年09月17日
公開日(公表日): 1999年04月27日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 層間の密着性、成形加工性および耐腐食性に優れた熱可塑性樹脂被覆アルミニウム板。【解決手段】 板厚0.16〜0.30mmのアルミニウム板の両面にりん酸イオンと、縮合リン酸イオンと、特定の水溶性重合体よりなる組成物を用いて表面処理皮膜を設け、さらにその両面に厚さ8〜30μm、融点190〜252°Cの熱可塑性樹脂を被覆することにより形成された複合材料を用いて、缶壁の板厚減少率が20〜70%となるように薄肉化絞り加工または絞りしごき加工した缶を、前記熱可塑性樹脂の〔融点〕ないし〔融点+50°C〕に加熱した後、これを5秒以内に60°C以下に冷却して、非晶質化することにより得られた密着性および耐蝕性に優れたツーピース缶。
請求項(抜粋):
板厚0.16〜0.30mmのアルミニウム板の両面に0.5〜30g/リットルのりん酸イオンと、0.1〜10g/リットルの縮合リン酸イオンと、0.1〜20g/リットルの下記一般式(1)【化1】〔ただし式中X1およびX2は、水素原子、C1〜C5のアルキル基およびC1〜C5のヒドロキシアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれたものであり、Y1およびY2は、水素原子、下記一般式(2)、【化2】で示される基および一般式(3)【化3】で示される基よりそれぞれ独立して選ばれたものであり、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素原子、C1〜C10のアルキル基およびC1〜C10のヒドロキシアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、前記重合体分子中のベンゼン環に対する前記一般式(2)または(3)で示される基の置換数は、平均値で0.2〜1.0であり、nは2〜50である。〕で示される水溶性重合体よりなる組成物を用いて得られた表面処理皮膜の付着量がカーボンとして3〜35mg/m2、リンとして0.3〜5mg/m2となるような表面処理皮膜を設け、さらにその両面に厚さ8〜30μm、融点190〜252°Cの熱可塑性樹脂を被覆することにより形成された複合材料を用いて、缶壁の板厚減少率【数1】(t0-t1)/t0×100(t0:加工前の板厚、t1:加工後の板厚)が20〜70%となるように薄肉化絞り加工または絞りしごき加工した缶を、前記熱可塑性樹脂の〔融点〕ないし〔融点+50°C〕の温度に加熱した後、これを5秒以内に60°C以下に冷却して、X線回折法で缶底部の熱可塑性樹脂の配向結晶の存在を示す回折角2θ=26°付近の回折ピークがあらわれないまでに非晶質化することにより得られた密着性および耐蝕性に優れたツーピース缶。
IPC (6件):
B32B 15/08 104 ,  B32B 15/08 ,  B21D 22/20 ,  B21D 51/26 ,  C08L 61/12 ,  C09D161/12
FI (6件):
B32B 15/08 104 A ,  B32B 15/08 F ,  B21D 22/20 ,  B21D 51/26 ,  C08L 61/12 ,  C09D161/12

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