特許
J-GLOBAL ID:200903075730810453

製鋼スラグの鉄分回収方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 宇井 正一 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-042980
公開番号(公開出願番号):特開平6-256814
出願日: 1993年03月03日
公開日(公表日): 1994年09月13日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、製鋼スラグの鉄分を回収してリサイクルする方法に関し、密閉した圧力容器内での散水によるスラグ急冷プロセスを利用して、製鋼スラグの鉄分を低コストで効率的にリサイクルすることを目的とする。【構成】 溶融状態の製鋼スラグをスラグパン等に放流して固化させ、機械的打撃により高温の粗破砕スラグ塊とし、密閉圧力容器内で上方から散水して発生した水蒸気により圧力容器内を3.50≧P0.6 ×T0.4 ≧1.48,(P≦15,T≦1)で規定される範囲内の水蒸気圧力(P)と処理時間(T)の関係に維持して、冷却水による急冷と水和によるスラグ膨張とにより上記粗破砕スラグ塊を更に破砕して細粒スラグ塊とし、これを磁力選鉱して鉄分を粗精鉱として回収し、必要に応じて磨鉱+磁力選鉱のサイクルを付加した後、製銑または製鋼用の原料としてリサイクルするように構成する。
請求項(抜粋):
下記の工程 [1]〜[5]:[1] 溶融状態の製鋼スラグをスラグパン上又は土場に放流して固化させる固化工程、[2] 上記固化したスラグを機械的な打撃により粗破砕して高温の粗破砕スラグ塊を得る粗破砕工程、[3] 上記粗破砕スラグ塊を、上部が開放された中子容器内に充填して圧力容器内に装入し、該圧力容器を密閉した後、上記スラグ塊に上方から冷却水を散水し、冷却水と高温スラグとの接触により発生した水蒸気により、該圧力容器内を下記式(1):3.50≧P0.6 ×T0.4 ≧1.48 ...(1)P≦15,T≦1但し、P:水蒸気圧力(kg/cm2 )、T:処理時間(hr)で規定される範囲内の水蒸気圧力(P)と処理時間(T)の関係に維持して、冷却水による急冷と水和によるスラグ膨張とにより上記粗破砕スラグ塊を更に破砕し、下記磁力選鉱に適した粒度の細粒スラグ塊を得る細粒化工程、[4] 上記細粒スラグ塊を磁力選鉱して鉄分品位40〜80%の粗精鉱を回収する磁力選鉱工程、および[5] 上記粗精鉱を製銑または製鋼用の原料として使用するリサイクル工程を含むことを特徴とする製鋼スラグの鉄分回収方法。
IPC (2件):
C21B 3/06 ,  C04B 5/00

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