特許
J-GLOBAL ID:200903075914487280

線状加熱による金属板の曲げ加工方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 坂本 光雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-315679
公開番号(公開出願番号):特開平10-146621
出願日: 1996年11月13日
公開日(公表日): 1998年06月02日
要約:
【要約】【課題】 加工精度の向上を図る。【解決手段】 初期形状と目的形状の幾何学的情報をインプットした後(ステップ1)、初期形状の有限要素法のメッシュ分割(ステップ2)して、分割形状を目的形状の上に写像させる(ステップ3)。初期形状を目的形状に強制的に弾性変形させて、各要素内の目的固有歪を求める(ステップ4)。求めた目的固有歪を、複数の加熱線の適当な配置および縦収縮、縦曲がりを考慮した加熱条件の調整によって実現する(ステップ5)。このとき、加熱条件と生成固有歪との定量的関係を求め(ステップ6)、これに残留応力の影響を加味したデータの修正を行う(ステップ7)。次に、定められた加熱方案に従って全加熱線について曲げ加工を行い(ステップ10)、加熱終了後、形状を計測し、目的形状との差があると、その差をなくすように反復修正加熱を行う(ステップ12)。
請求項(抜粋):
金属板を初期形状から最終の目的形状に曲げ加工するために、先ず、初期形状と目的形状の幾何学情報をインプットし、初期形状に基づいて有限要素法のメッシュ分割を行って、その分割形状を目的形状の上に写像し、次いで、初期形状から目的形状まで強制的に変形させて目的固有歪分布を計算し、得られた目的固有歪分布を複数の加熱線の配置及び縦収縮、縦曲がりを考慮した加熱条件の調整によって生成される生成固有歪で表現し、このとき実験的、解析的あるいは相似則を導入することによって求められた加熱装置と被加工材の組合わせに対するデータベースの加熱条件と生成固有歪との定量的関係を基本として、これに残留応力の影響を加味してデータを修正し、次に、各要素について加熱強度の組合せと加熱方向、加熱線間隔を求めて表示した後、加熱条件が与えられたときに求められた生成固有歪を初期形状に付与することによって曲がり形状の確認と残留応力の弾性シミュレーションを行った上で、全加熱線について金属板の曲げ加工を行った後、金属板の曲がり形状を計測してデータを分析すると共に、目的形状からの差を求め、その差をなくすように残留応力の影響を考慮して加熱条件や加熱方案を出した上で加熱を繰り返すようにすることを特徴とする線状加熱による金属板の曲げ加工方法。

前のページに戻る