特許
J-GLOBAL ID:200903076045738304

誘導電動機の可変速駆動制御回路

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 山口 巖
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-314440
公開番号(公開出願番号):特開平8-172798
出願日: 1994年12月19日
公開日(公表日): 1996年07月02日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】電圧検出器にオフセットやドリフトがあっても電圧のフィードバック制御が正しく行えるようにする。【構成】座標変換回路8が出力するq軸電圧データVfqを回転角度データθと共にオフセット補償回路21へ入力し、これ等の値からU相、W相のオフセットデータを求める。U相にオフセットがある場合、回転角度データθが60°,240°の時q軸電圧データVfqの脈動成分は夫々最大、最小となる。この最大値と最小値の差からU相オフセットデータを求める。同様にW相オフセットがある場合q軸電圧の脈動成分の最大値、最小値、回転角度データからW相オフセットデータを求める。これ等のオフセットデータを加算器4,5に与え、U,W相電圧検出器のオフセットを補償する。このように適切なアルゴリズムを備えたオセット演算回路によりq軸電圧データの脈動を補償し、瞬時電圧ベクトルのフィードバック制御が正しく行えるようにする。
請求項(抜粋):
3相交流を出力する電圧形インバータの第1相電圧検出値と第3相電圧検出値を別個にディジタル量に変換するA/D変換回路と、このディジタル量から別個にオフセットデータを減算する加算器と、この減算結果を直交するα軸とβ軸とでなる固定子座標系に変換する3相/2相変換回路と、この固定子座標系を直交するd軸とq軸とでなる回転子座標系に座標変換する座標変換回路と、この座標変換回路から得られる電圧量と別途に設定する電圧指令値との偏差を零に調節する電圧調節回路と、この電圧調節回路が出力する制御信号から電圧ベクトルの大きさと位相角度とを演算する電圧ベクトル指令演算回路と、この電圧ベクトル指令演算回路の出力信号から3相電圧指令値を演算する3相電圧指令値演算回路とを備え、誘導電動機を駆動する前記電圧形インバータを前記3相電圧指令値で制御する構成の誘導電動機の可変速駆動制御回路において、前記座標変換回路から得られるq軸電圧量と、別途に得られる回転角度データθとを入力して、θ= 240°のときのq軸電圧量からθ=60°のときのq軸電圧量を差し引いた値が正の場合は-1なる第1相オフセットデータを出力し、θ= 240°のときのq軸電圧量からθ=60°のときのq軸電圧量を差し引いた値が負の場合は+1なる第1相オフセットデータを出力し、θ= 330°のときのq軸電圧量からθ= 150°のときのq軸電圧量を差し引いた値が正の場合は-1なる第3相オフセットデータを出力し、θ= 330°のときのq軸電圧量からθ=150 °のときのq軸電圧量を差し引いた値が負の場合は+1なる第3相オフセットデータを出力するオフセット補償回路を備え、当該オフセット補償回路の出力をオフセットデータとして前記加算器に与えることを特徴とする誘導電動機の可変速駆動制御回路。

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