特許
J-GLOBAL ID:200903076366413431
生体分子の電子的固相アッセイ
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
中村 稔 (外6名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-520624
公開番号(公開出願番号):特表2000-502887
出願日: 1996年11月26日
公開日(公表日): 2000年03月14日
要約:
【要約】アッセイにおいて固相として使用する、ビーズと結合したトランスポンダを利用して、サンプル中の生体分子を検出するための物質および方法を記載する。該アッセイに関連した情報は、該トランスポンダのメモリーエレメント上にコード化される。専用の読み取り/書き込みデバイスを、情報を遠隔的にコード化しもしくは遠隔的に読みだすのに使用する。本発明は、直接または競合的ELISA-型アッセイにおいて、あるいは核酸およびタンパクを包含する数種の被検体を同時にアッセイするための多重アッセイにおいて利用できる。
請求項(抜粋):
1.生体分子の固相アッセイで使用するための粒子であって、 (a)固相粒子と結合したトランスポンダと、 (b)該粒子の表面に付着した生体分子結合対の一員と、 を含むことを特徴とする、上記粒子。2.該粒子表面がガラス、ラテックスまたはプラスチックである、請求の範囲第 1項に記載の粒子。3.該生体分子結合対が、抗原-抗体対である請求の範囲第1項記載の粒子。4.該生体分子結合対が、核酸-核酸対である請求の範囲第1項記載の粒子。5.該生体分子結合対の少なくとも一員が、一本鎖核酸である、請求の範囲第1 項に記載の粒子。6.核酸の固相アッセイで使用するための粒子であって、固相粒子と結合したト ランスポンダと、該粒子の外側表面と結合したストレプタビジンの一次層とを含むことを特徴とする、上記粒子。7.ビオチン処理した核酸プローブが、該一次層に結合している、請求の範囲第 6項に記載の粒子。8.サンプル中の生体分子結合対の一員を検出する方法であって、 (a)トランスポンダを含有する粒子を含む固相を生成する工程と、ここで該 トランスポンダはメモリーエレメントと、トランスポンダの少なくとも1 群を与える、該メモリーエレメント上にコード化されたインデックス番号 を有し、該トランスポンダの各群は異なるインデックス番号を有し、 (b)該粒子が、該固相粒子の表面に付着した生体分子結合対の第一の構成員 を含み、 (c)該固相とサンプルとを接触させて、該生体分子結合対の第二の構成員を 生成して、該固相に付着した該第一の構成員と結合させる工程と、 (d)該固相を分析して、該第二の構成員の結合を示す標識の存在を検出する 工程と、 (e)スキャナデバイスを使用してトランスポンダ上にコード化されたデータ を 解読して、被検体が結合している該トランスポンダ群を同定する工程と、 を含む上記検出方法。9.(a) 該生体分子結合対の該第一の構成員が核酸プローブであり、かつ該生体分 子結合対の該第二の構成員が核酸ターゲットであり、該プローブおよび該タ ーゲット両者が相互に相補的な配列を有し、および (b) 該固相とサンプルとの接触工程が、 (bb) 該サンプル混合物中の核酸を変性する工程と、 (bbb) 該サンプル混合物中の核酸をハイブリッド化して、該ターゲット核酸 酸配列を該プローブとハイブリッド化する工程と、 を含む、請求の範囲第8項に記載の方法。10.該インデックス番号が、該トランスポンダの製造業者により、該トランスポ ンダメモリーエレメント上にコード化されている、請求の範囲第8項に記載の 方法。11.該インデックス番号が、スキャナデバイスにより、ユーザーによって、該ト ランスポンダメモリーエレメント上にコード化される、請求の範囲第8項に記 載の方法。12.該標識が、該ターゲット核酸に結合している、請求の範囲第8項に記載の方 法。13.該標識が、第二のオリゴヌクレオチドプローブに結合しており、該第二のプ ローブが第二のターゲット配列と相補的な配列を有する、請求の範囲第8項に 記載の方法。14.該標識が、蛍光体、発色団、放射性標識、化学発光試薬または生物発光試薬 を含む、請求の範囲第8項に記載の方法。15.該トランスポンダの外側表面がガラス、プラスチックまたはラテックスであ る、請求の範囲第8項に記載の方法。16.該データが、固相上に析出した1または複数の該生体分子の物理化学的特性 または配列を含む、請求の範囲第8項に記載の方法。17.該データが、該サンプルの特性である、請求の範囲第8項に記載の方法。18.サンプル中の生体分子の検出方法であって、 (a)該サンプル中に、固相粒子の少なくとも2つの集団を導入する工程と、 ここで各粒子はトランスポンダを有し、かつ該固相粒子の表面に付着した 生体分子結合対の一員を有し、第一集団は第二集団とは異なる生体分子結 合対の構成員を含み、かつ該第一集団の該トランスポンダは、該第二の集 団の該トランスポンダとは異なる識別子によりコード化されており、 (b)該粒子を分析して、該サンプルの結合を示す標識を検出する工程と、 (c)該トランスポンダを解読して該トランスポンダの集団を決定する工程、 を含むことを特徴とする、上記方法。19.該固相が、固相粒子の少なくとも3つの集団を含み、該各粒子は一個のトラ ンスポンダを有し、かつ該粒子の表面に付着したオリゴヌクレオチドプローブ を有し、該3つの集団各々は異なるオリゴヌクレオチドプローブ配列を有し、 かつ該集団の各々が該第二の集団のトランスポンダとは異なる識別子によりコ ード化されている、請求の範囲第18項に記載の固相。20.生体分子について多重固相アッセイを実施するための方法であって、 (a)粒状の固相を調製する工程と、該固相の粒子はトランスポンダを有し、 該トランスポンダは、インデックス番号によりコード化されたメモリーエ レメントを有し、該エレメントはトランスポンダの2またはそれ以上の群 を形成し、各群は異なるインデックス番号を有し、 (b)該固相とサンプルとを接触させ、標準的なアッセイ手順を実施して、2 またはそれ以上の被検体を生成し、該固相に結合させる工程と、 (c)該固相を洗浄して、未結合サンプル成分を除去する工程と、 (d)該固相を分析して、結合した被検体の存在を表示する標識を検出する工 程と、 (e)該トランスポンダ上のデータを解読して、被検体が結合している、該ト ランスポンダの群を同定する工程と、 を含むことを特徴とする上記方法。21.サンプル中のターゲット核酸について、多重固相アッセイを実施するための 方法であって、 (a)粒状の固相を調製する工程と、ここで該固相の粒子はトランスポンダを し、該トランスポンダはメモリーエレメント、および該粒子の表面に付着 したオリゴヌクレオチドプローブを有し、該オリゴヌクレオチドプローブ がターゲット配列と相補的であり、 (b)該トランスポンダは2またはそれ以上のコード化されたトランスポンダ の群を含み、その各群は、該粒子の表面に結合した異なるオリゴヌクレオ チドを有し、かつ該各群は該トランスポンダのメモリーエレメント上にコ ード化された、異なるインデックス番号を有し、 (c)該固相とサンプルとを接触させて、サンプル混合物を生成する工程と、 ここで該サンプル混合物は、2またはそれを越える異なる群のトランスポ ンダを含み、 (e)該サンプル混合物中の核酸を変性する工程と、 (f)該サンプル混合物中の核酸をハイブリッド化して、ターゲット核酸を該 核酸プローブとハイブリッド化する工程と、 (g)該サンプル混合物から、未結合のサンプル成分を除去する工程と、 (h)該固相を分析して、結合した被検体の存在を表示する標識を検出する工 程と、 (i)該トランスポンダ上にコード化されたデータを解読して、被検体が結合 しているトランスポンダの該群を同定する工程と、 を含むことを特徴とする、上記方法。22.サンプル中のターゲット核酸を検出する方法であって、 (a)該サンプル中に、固相粒子の少なくとも2つの集団を導入する工程と、 ここで各粒子はトランスポンダを有しかつ該粒子表面に付着したオリゴヌ クレオチドプローブを有し、その第一の集団は、第二の集団とは異なるタ ーゲット核酸とハイブリッド化する、オリゴヌクレオチドプローブを有し 、かつ該第一の集団中の該トランスポンダは、該第二の集団の該トランス ポンダとは異なる識別子でコード化されており、 (b)該サンプル中の該核酸を変性する工程と、 (c)該ターゲット核酸を該オリゴヌクレオチドプローブとハイブリッド化す る工程と、 (d)該粒子を分析して、該ターゲット核酸が該プローブに結合していること を示すラベルを検出する工程と、 (e)該トランスポンダを解読して、該プローブを同定する工程と、 を含むことを特徴とする上記方法。23.該固相が、固相粒子の少なくとも3つの集団を有し、各粒子が一つのトラン スポンダを有し、かつ該粒子の表面に付着したオリゴヌクレオチドプローブを もち、該3つの集団各々が異なるオリゴヌクレオチドプローブ配列を有し、か つ該集団各々が第二の集団の該トランスポンダとは異なる識別子によりコード 化されている、請求の範囲第22項に記載の固相。24.サンプル中の生体分子結合対の一構成員を検出するためのキットであって、 (a)少なくとも一つの固相粒子と、該粒子と結合し、メモリーエレメントを 有するトランスポンダと、該粒子の表面に結合した生体分子の一次層とを 含む少なくとも一つのアッセイ容器と、 (b)生体分子結合対の一構成員を含む、少なくとも一つのプローブ試薬と、 (c)選択的に該プローブ試薬に結合する、少なくとも一つの標識された複合 試薬と、 を含む上記検出用のキット。25.更に、(a)該生体分子結合対の一員の溶液を含む、少なくとも一つの正の コントロールと、 (b)該生体分子結合対構成員を含まない溶液を含有する、少なくとも一つの 負のコントロールと、 を含む、請求の範囲第24項に記載のキット。26.更に、(a)サンプル希釈バッファー溶液と、 (b)酵素反応バッファー溶液と、 を含む、請求の範囲第25項に記載のキット。27.該一次層がタンパク抗原を含む、請求の範囲第24項に記載のキット。28.生体分子の該一次層が、ウイルス抗原を含む、請求の範囲第24項に記載のキ ット。29.検出すべき該生体分子結合対構成員が、細胞を含む、請求の範囲第24項に記 載のキット。30.サンプル中の核酸の存在を検出するためのキットであって、 (a)少なくとも一つのアッセイ容器と、該容器はトランスポンダをもつ少な くとも1種の固相粒子と、該粒子の表面に結合したオリゴヌクレオチドプ ローブとを含み、 (b)少なくとも1種の標識試薬と、 を含むことを特徴とする、上記検出キット。31.該標識試薬が該ターゲット核酸を標識する試薬を含む、請求の範囲第30項記 載のキット。32.該標識試薬が、第二のターゲット配列と相補的な、第二の標識されたオリゴ ヌクレオチドを含む、請求の範囲第30項記載のキット。33.更に、(a)該粒子に結合した該オリゴヌクレオチドプローブに対して相補 的な核酸の溶液を含む、少なくとも一つの正のコントロールと、 (b)核酸を含まない溶液を含む、少なくとも一つの負のコントロールと、 を含む、請求の範囲第30項記載のキット。34.更に、(a)サンプル希釈バッファー溶液と、 (b)酵素反応バッファー溶液と、 を含む、請求の範囲第27項記載のキット。
IPC (4件):
C12Q 1/68
, C12N 15/09 ZNA
, G01N 33/543 541
, G01N 33/566
FI (4件):
C12Q 1/68 A
, G01N 33/543 541 Z
, G01N 33/566
, C12N 15/00 ZNA A
引用特許:
引用文献:
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