特許
J-GLOBAL ID:200903077161012775
ディーゼル機関の蓄圧式燃料供給装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
足立 勉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-071516
公開番号(公開出願番号):特開平5-272425
出願日: 1992年03月27日
公開日(公表日): 1993年10月19日
要約:
【要約】【目的】 蓄圧室の燃料圧が高圧になると燃料を外部に溢流させる安全弁を備えた蓄圧式燃料供給装置において、燃料洩れを検出でき、しかも燃料洩れが安全弁によるものか燃料供給系の破損によるものかを識別できるようにする。【構成】 コモンレール圧を目標圧PFに制御するための制御量TFが基準値TL未満となって燃料洩れが判定されると、その後所定時間、目標圧PFを安全弁の閉弁圧より小さい所定値PCLに設定することにより、コモンレール圧を低下させて安全弁を閉弁させる(320〜380)。次に目標圧PFを安全弁の閉弁圧以上で開弁圧より小さい所定圧PCHに設定することにより、コモンレール圧を昇圧して(390〜430)、再度燃料洩れの判定を行なう(440〜470)。そしてこの処理により再度燃料洩れが判定されると、燃料供給系にパイプ割れ等の異常があると判断して、目標圧PFの上限値PLを設定する(480)。
請求項(抜粋):
燃料吐出制御弁により燃料の吐出量を調節可能な燃料供給ポンプと、該燃料供給ポンプから吐出された燃料を高圧状態で蓄え、高圧燃料をディーゼル機関の各気筒に設けられた燃料噴射弁に供給する蓄圧室と、該蓄圧室に設けられ、該蓄圧室内の燃料圧力が所定の上限圧力を越えると開弁して蓄圧室から燃料を溢流させると共に、開弁時に上記蓄圧室の燃料圧力が所定の下限圧力以下になると閉弁する常閉型の安全弁と、ディーゼル機関の回転速度及び負荷を検出する運転状態検出手段と、該運転状態検出手段にて検出されたディーゼル機関の回転速度及び負荷に基づき、上記蓄圧室内の目標燃料圧力を算出する目標燃料圧力算出手段と、該算出された目標燃料圧力に基づき上記燃料供給ポンプに備えられた燃料吐出制御弁の基本制御量を算出する基本制御量算出手段と、上記蓄圧室内の実燃料圧力を検出する圧力検出手段と、該検出された実燃料圧力と上記目標燃料圧力との偏差に基づき上記基本制御量の補正量を算出する補正量算出手段と、該算出された補正量と上記基本制御量とに基づき上記燃料吐出制御弁の目標制御量を算出する目標制御量算出手段と、を備え、上記燃料吐出制御弁を上記目標制御量に応じて駆動するよう構成してなるディーゼル機関の蓄圧式燃料供給装置において、上記燃料吐出制御弁の目標制御量及び上記補正量の少なくとも一つと予め設定された判定基準値とを比較して、上記目標制御量又は上記補正量が判定基準値からずれているとき燃料洩れを判定する第1の判定手段と、該第1の判定手段にて燃料洩れが判定されると、所定時間、上記目標燃料圧力算出手段にて算出される上記蓄圧室内の目標燃料圧力を、上記安全弁が閉弁する上記下限圧力以下の値に変更する目標燃料圧力変更手段と、該目標燃料圧力変更手段の動作が終了すると、上記目標燃料圧力を上記下限圧力より大きく上限圧力以下の所定圧力に変更して、上記第1の判定手段にて燃料洩れが判定されているか否かを判断し、上記第1の判定手段にて燃料洩れが判定されている場合に、燃料供給ポンプから燃料噴射弁への燃料供給系の破損を判定する第2の判定手段と、を設けたことを特徴とするディーゼル機関の蓄圧式燃料供給装置。
引用特許:
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