特許
J-GLOBAL ID:200903077217812923

多目的化学品製造設備の構成と操作方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-305831
公開番号(公開出願番号):特開平6-114259
出願日: 1992年10月05日
公開日(公表日): 1994年04月26日
要約:
【要約】【目的】 取扱い製品群の製造工程が類似の単位操作群からなる多目的化学品製造設備において各単位操作の工程毎に装置を設けることなく、共通の単一または少数の装置によって構成することにより、操業の簡素化と設備費の節減をはかる。【構成】 上記主要単位操作工程とは、液相反応,ガス吸収,蒸留,抽出,蒸発,濃縮,晶析,吸着等を主として回収式に行うものとする。これを共通の単一の主槽とこれに付属する機器群で実施する。また主槽内の液はそのまゝ滞留しながら次工程へ進むことを原則とするが、これが事情で中断されるときは副槽に一時液を預かり、後に再び液を主槽に戻すことにより製造工程の手順に従って終点に進む。
請求項(抜粋):
主槽1に原料の供給弁5,調節弁11等、生成物の排出弁22,内容液の撹拌機3,加熱または冷却のための間接伝熱手段2,留出する蒸気のコンデンサー13,留出液受器14,15,16等の付属機器を具え、また1の内容液を抜取り一時保留する副槽26から構成される設備を適宜選択組み合わせて使用することにより、次の(イ)項と(ロ),(ハ),(ニ),(ホ)の4項のいづれか、または全部を合わせて処理を行う多目的化学品製造設備の構成と操作方法。(イ) 主槽1内において目的の製品に応じて混合,溶解,加熱,冷却,反応,ガス吸収,蒸発,蒸留,抽出,吸着,晶析,内溶液の保留等の諸工程を定められた順序により逐次行うさいに、液を常に1に残しながら次工程に移行しつゝ終点に至り、液を1より排出したのち出発の工程に戻ること。(ロ) 主槽1内で(イ)の手順を続ける間に槽内溶液をそのまま次の工程へ移行すると処理中に容積が過大となるおそれのある接続点において、その一部を抜取り副槽26に移して保留し、1は残液と共に(イ)の残りの手順を続けて終点に達し、液を排出したのち接続点に戻り、26にある保留液を受取って再び同一手順により終点に向かうこと。(ハ) 主槽1内で(イ)の手順を続ける間に槽内溶液の容積のまゝでは次の工程で過小となるおそれのある接続点において、その全量を抜取り副槽26に移して保留し、1はその出発点に戻って再び(イ)の手順を続けて接続点に戻り、26の保留液を受取り合併して(イ)の残りの手順を続けること。(ニ) 主槽1内で(イ)の手順を続ける間に固体を生じたとき、必要によりこのスラリー液を外部に設けた固液分離装置に送って処理し、得られた固体,液体の何れかを待機中の1に戻して(イ)の残りの手順を続けること。(ホ) 主槽1内で(イ)の手順を続ける間に蒸留,抽出等によって槽外に去った一部の留分を必要により待機中の1に戻して(イ)の残りの手順を続けること。

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