特許
J-GLOBAL ID:200903077561632594

医薬品と核酸の骨格筋への導入方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 奥山 尚一 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-541348
公開番号(公開出願番号):特表2001-520537
出願日: 1998年04月03日
公開日(公表日): 2001年10月30日
要約:
【要約】本発明は、骨格筋を医薬品と核酸に対して半透過性にするための方法に関する。
請求項(抜粋):
1. in vivoで、哺乳動物の骨格筋にある分子を送達する方法であって、 哺乳動物の骨格筋内に該分子を注射するステップと、 電極を通って移動する電流が注射部位を通過するように注射部位の近くに電極の位置決めするステップと、 25V/cm〜200V/cmの電界強度を有する電流によって筋肉を電気的に刺激するステップとを含んでなる分子送達方法。 2. 前記電気的刺激が単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを特徴とする請求項1に記載の分子送達方法。 3. 前記二極性パルスが約50μs〜5000μsの間に持続時間を有することを特徴とする請求項2に記載の分子送達方法。 4. 前記電気的刺激が約2〜30,000にある方形二極性パルスの形態でデリバリーされることを特徴とする請求項1に記載の分子送達方法。 5. 前記二極性パルスが約10ms〜12,000msの間に合計持続時間を有することを特徴とする請求項4に記載の分子送達方法。 6. 前記二極性パルスが少なくとも2列(トレイン)の形態で与えられることを特徴とする請求項5に記載の分子送達方法。 7. 前記電気的刺激の周波数が約0.5Hz〜1000Hzにあることを特徴とする請求項6に記載の分子送達方法。 8. 前記分子は核酸であって、前記核酸が、前記筋細胞において、前記核酸がコードするタンパク質の発現を指示するプロモーターに、作用可能に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の分子送達方法。 9. in vivoで、核酸を前記哺乳動物の骨格筋内に形質転移することによって哺乳動物を遺伝子的に免疫化する方法であって、 前記筋肉の中で、前記核酸がコードするタンパク質の発現を指示するプロモーターに、作用可能に結合されている核酸を哺乳動物の骨格筋に注射するステップと、 電極の中を移動する電流が、前記核酸注射部位を通過するように前記核酸注射部位の近くに電極の位置決めするステップと、 約25V/cm〜200V/cmの電界強度を有する電流で筋肉を刺激するステップとを含んでなる方法。 10. 前記電気的刺激が単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを特徴とする請求項9に記載の方法。 11. 前記二極性パルスが約50μs〜5000μsの間に持続時間を有することを特徴とする請求項10に記載の方法。 12. 前記電気的刺激が約2〜30,000にある方形二極性パルスの形態で与えられることを特徴とする請求項9に記載の方法。 13. 前記二極性パルスのパルス持続時間の合計が、約10ms〜12,000msの間にあることを特徴とする請求項12に記載の方法。 14. 前記二極性パルスが少なくとも2列の形態で与えられることを特徴とする請求項13に記載の方法。 15. 前記電気的刺激の周波数が、約0.5Hz〜100Hzの間にあることを特徴とする請求項14に記載の方法。 16. 哺乳動物においてタンパク質を全身に送達方法であって、 前記筋肉において、前記核酸がコードするタンパク質の発現を指示するプロモーターに、作用可能に結合されている核酸を哺乳動物の筋肉に注射するステップと、 電極の中を移動する電流が前記核酸注射部位を通過するように前記核酸注射部位の近くに電極の位置決めするステップと、 25V/cm〜200V/cmの電界強度を有する電流によって筋肉を刺激するステップとを含んでなる方法。 17. 前記電気的刺激が、単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを特徴とする請求項16に記載の方法。 18. 前記二極性パルスが、約50μs〜5000μsの間の持続時間を有することを特徴とする請求項17に記載の方法。 19. 前記電気的刺激が、約2〜30,000の間にある方形二極性パルスの形態で与えられることを特徴とする請求項18に記載の方法。 20. 前記二極性パルスのパルス持続時間の合計が、約10ms〜12,000msの間にあることを特徴とする請求項19に記載の方法。 21. 前記二極性パルスが少なくとも2列の形態で与えられることを特徴とする請求項20に記載の方法。 22. 前記電気的刺激の周波数が、約0.5Hz〜1000Hzの間にあることを特徴とする請求項21に記載の方法。 23. a) 哺乳動物の骨格筋内に医薬品を注射することと、 b) 電極の中を移動する電流が注射部位を通過するように注射部位の近くに電極の位置決めすることと、 c) 25V/cm〜200V/cmの間にある電界強度を有する電流により筋肉を電気的に刺激することとによって、in vivoで、骨格筋への投与から成る治療において使用される医薬品として製造される薬物の使用。 24. 前記電気的刺激が単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを特徴とする請求項23に記載されている薬物の使用。 25. 前記二極性パルスが、約50μs〜5000μsの間の持続時間を有することを特徴とする請求項23または請求項24に記載されている薬物の使用。 26. 前記電気的刺激が、約2〜30,000の間にある方形二極性パルスの形態でデリバリーされることを特徴とする請求項23〜25のいずれかに記載されている薬物の使用。 27. 前記二極性パルスが、約10ms〜12,000msの間に合計持続時間を有することを特徴とする請求項23〜26のいずれかに記載されている薬物の使用。 28. 前記二極性パルスが少なくとも2列の形態で与えられることを特徴とする請求項23〜27のいずれかに記載されている薬物の使用。 29. 前記電気的刺激の周波数が、約0.5Hz〜1000Hzの間にあることを特徴とする請求項23〜28のいずれかに記載されている薬物の使用。 30. 前記薬物が核酸から成り、前記核酸は、前記筋細胞において前記核酸がコードするタンパク質の発現を指示するプロモーターに、作用可能に結合されていることを特徴とする請求項23〜29のいずれかに記載されている薬物の使用。 31. 前記薬物が単鎖核酸より成ることを特徴とする請求項23〜29のいずれかに記載されている薬物の使用。 32. 薬物が検出可能な標識を有することを特徴とする請求項23〜31のいずれかに記載されている薬物の使用。 33. 医薬品あるいは治療用薬物の送達に感受性のある細胞組織を作成するための装置であって、 a)25V/cm〜200V/cmの電界強度を備えた電界をデリバリーすることができる電 圧制御装置と、 b)哺乳動物の身体部分の周囲に配置されるのに適し、また該身体部分に電界 を提供することができる電極とを含んでなる電圧制御装置。 34. 電界が段階を追ってあるいはパルス発生の方法で提供されることを特徴とする請求項33に記載されている装置。 35. 電界が0.5〜1000Hzの範囲内にある周波数を提供されることを特徴とする請求項34に記載されている装置。 36. 電界が単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを特徴とする請求項33〜35のいずれかに記載されている装置。 37. 電界が50〜5000μsの持続時間を有する二極性パルスとして与えられることを特徴とする請求項36に記載されている装置。 38. 電界が好ましくは2〜30,000方形二極性パルスといった複数のパルスの形態で与えられることを特徴とする請求項33〜35のいずれかに記載されている装置。 39. 方形二極性パルスの持続時間が10ms〜12,000msの間にあることを特徴とする請求項38に記載されている装置。 40. 方形二極性パルスが少なくとも2列の形態で与えられることを特徴とする請求項39に記載されている装置。 41. 細胞組織に対して医薬品あるいは治療用薬物を送達するためのものであることを特徴とする請求項33〜40のいずれかに記載されている装置の使用。 42. 細胞組織が骨格筋組織であることを特徴とする請求項41に記載されている装置の使用。 43. 細胞組織が哺乳動物の骨格筋細胞組織であることを特徴とする請求項41あるい42に記載されている装置の使用。 44. 医薬品あるいは治療用薬物が核酸分子であることを特徴とする請求項41〜43のいずれかに記載されている装置の使用。 45. 核酸分子が、筋細胞内において核酸がコードするタンパク質の発現を指示するプロモーターに、作用可能に結合されていることを特徴とする請求項44に記載されている装置の使用。 46. 核酸が単鎖核酸であることを特徴とする請求項44に記載されている装置の使用。 47.電界が、筋線維をおおよそ横切るその電界線によって位置決めされることを特徴とする請求項41〜46のいずれかに記載されている装置の使用。 48. 細胞組織の刺激が、医薬品あるいは治療用薬物の細胞組織への注射に関連して行われることを特徴とする請求項41〜47のいずれかに記載されている装置の使用。

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