特許
J-GLOBAL ID:200903077613072797

インクジェット式製版用油性インクおよびインクジェット式印刷版の作成方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 萩野 平 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-359379
公開番号(公開出願番号):特開平11-269416
出願日: 1998年12月17日
公開日(公表日): 1999年10月05日
要約:
【要約】【課題】 再分散性、保存安定性、および耐刷性に優れたインクジェット式製版用油性インク及び印刷版の作成方法を提供する。【解決手段】 耐水性支持体上に、酸化亜鉛及び結着樹脂を含有する画像受理層を有し、この画像受理層表面の水との接触角が30°以上である平版印刷用原版の画像受理層上に、電気抵抗109 Ωcm以上かつ誘電率3.5 以下の非水担体液中に、少なくとも一官能性単量体(A)、単量体(A)と共重合可能な一官能性マクロモノマー(MA)及び重合性二重結合基含有の分散安定用樹脂(P)を含有する溶液を重合造粒することによって得られる樹脂粒子を分散して成る油性インクを用いて、インクジェット方式で画像を形成した後、この画像受理層の非画像部を化学反応処理により不感脂化処理して平版印刷版を得る。
請求項(抜粋):
耐水性支持体上に酸化亜鉛および結着樹脂を含有する画像受理層を有し、この画像受理層表面の水との接触角が30 ゚以上である平版印刷用原版の画像受理層上に、電気抵抗109Ωcm以上、かつ誘電率3.5以下の非水担体液中に、少なくとも樹脂粒子を分散して成る油性インクを液滴状に吐出してインクジェット方式で画像を形成した後、この画像受理層の非画像部を化学反応処理により不感脂化処理して平版印刷版とするインクジェット式印刷版の作成方法に使用されるインクジェット式製版用油性インクにおいて、前記分散樹脂粒子が、(i) 前記非水担体液に対して少なくとも混和性である非水溶媒に可溶であって、重合することにより不溶となる一官能性単量体(A)の少なくとも一種、(ii)下記一般式(I)で示される単量体相当の繰返し単位を含有する重合体の主鎖の一方の末端にのみ下記一般式(II)で示される重合性二重結合基を結合して成る重量平均分子量が2×104 以下である一官能性マクロモノマー(MA)の少なくとも1種、および(iii) 前記非水溶媒に可溶性の下記一般式(III)で示される共重合成分を含有する分散安定用樹脂(P)の少なくとも一種を含有する溶液を重合造粒することにより得られる共重合体樹脂からなることを特徴とするインクジェット式製版用油性インク。【化1】一般式(I)中、V0 は-COO-、-OCO-、-(CH2)rCOO-、-(CH2)rOCO-、-O-、-SO2-、-CONHCOO-、-CONHCONH-、-CON(D11)-、-SO2 N(D11)-、またはフェニレン基を表す(ここでD11は水素原子または炭素数1〜22の炭化水素基を示し、rは1〜4の整数を示す)。a1 およびa2 は、互いに同じでも異なっていてもよく、各々水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭化水素基、-COO-D12、または炭化水素基を介した-COO-D12を表す(ここでD12は水素原子または置換されてもよい炭化水素基を示す)。D0 は、炭素数8〜22の炭化水素基または総原子数8以上(但し、炭素原子もしくは窒素原子に直接結合する水素原子は除く)の下記一般式(Ia)で示される置換基を表す。一般式(Ia)-(A1 -B1 )m-(A2 -B2 )n -D21一般式(Ia)中、D21は水素原子または炭素数1〜22の炭化水素基を表す。B1 およびB2 は、互いに同じでも異なっていてもよく、各々-O-、-CO-、-CO2 -、-OCO-、-SO2 -、-N(D22)-、-CON(D22)-または-N(D22)CO-を表す(ここでD22は上記D21と同一の内容を示す)。A1 およびA2 は、互いに同じでも異なっていてもよく、各々置換されていてもよい、下記一般式(Ib)で示される基及び炭素数1〜18の炭化水素基のうちから選択される少なくとも1つの基(但し、2つ以上の場合はこれらの式(Ib)の基及び/又は炭化水素基の組合)を表す。【化2】一般式(Ib)中、B3 およびB4 は、互いに同じでも異なっていてもよく、上記B1 、B2 と同一の内容を示し、A4 は置換されてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を示し、D23は上記D21と同一の内容を示す。m、nおよびpは、互いに同じでも異なっていてもよく、各々0〜4の整数を表す。ただし、mおよびnが同時に0になることはない。【化3】一般式(II)中、V1 は-COO-、-CONHCOO-、-CONHCONH-、-CONH-またはフェニレン基を表す。b1 およびb2 は、互いに同じでも異なっていてもよく、式(I)中のa1 、a2 と同一の内容を表す。【化4】式(III)中、R1は炭素数10〜32のアルキル基またはアルケニル基を表す。d1は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表す。X1およびX2は、各々式(I)中のV0と同-の内容を表す。Wは、結合基X1と結合基X2とを連結する基で、少なくとも1つの炭素原子、酸素原子、イオウ原子、ケイ素原子または窒素原子からなるものを表す。e1、e2、f1およびf2は、互いに同じでも異なってもよく、式(I)中のa1、a2と同-の内容を表す。xとyは、共重合体の重量組成比を表し、x/yは90/10〜99/1である。
IPC (4件):
C09D 11/00 ,  B41C 1/10 ,  B41J 2/01 ,  B41N 1/14
FI (4件):
C09D 11/00 ,  B41C 1/10 ,  B41N 1/14 ,  B41J 3/04 101 Y

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