特許
J-GLOBAL ID:200903077748632571

トラス構造物用二重鋼管型構造部材

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 吉村 勝俊 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-160443
公開番号(公開出願番号):特開平6-346510
出願日: 1993年06月04日
公開日(公表日): 1994年12月20日
要約:
【要約】【目的】 二重管に軸圧縮荷重が作用するとき、外管に安定した塑性変形を発生させ、ノードとの接合部位における不安定な変形を回避すること。【構成】 外管4の薄肉鋼管部4Bの両端に、その肉厚tB の1.5倍ないし1.7倍の肉厚tA を有する厚肉鋼管部4Aを形成する。その外管4の端部に空間11,11を残して、軸圧縮力が直接伝わらない内管5を挿入しておく。その内管5は厚肉鋼管部4Aの部分において、外管4の外径D4 の1倍ないし2倍の長さLの重なりがある。二重鋼管型構造部材2に軸圧縮荷重が作用しても、内管5の補強作用によって外管4の弾塑性座屈が抑制され、外管4の軸方向の圧縮塑性変形が促進される。その変形は降伏耐力の小さい薄肉鋼管部4Bにおいてのみ生じて、ノード3に接合する外管4の端部においては、曲がりや捩じれなどの不安定な変形が発生しなくなる。
請求項(抜粋):
接合ボルトを用いてノードに接合されるパイプ構造材に曲げ抵抗パイプ材が挿入され、該パイプ構造材に軸圧縮荷重が作用したときの弾塑性座屈の発生を抑制することができるようになっている二重鋼管型構造部材において、上記パイプ構造材は、長尺な薄肉鋼管部とその両端に形成した厚肉鋼管部とからなり、前記接合ボルトを取りつけるためのスタブコーンが一体化される上記厚肉鋼管部の肉厚は、前記薄肉鋼管部の肉厚の1.5倍ないし1.7倍を有し、前記曲げ抵抗パイプ材と前記パイプ構造材との間に僅かな隙間が残されていると共に、該曲げ抵抗パイプ材の軸線方向における中央部位が上記パイプ構造材の軸線方向における中央部位で固定され、上記曲げ抵抗パイプ材の端面と前記スタブコーンの内面との間に、前記パイプ構造材の予め設定された圧縮許容長さの1/2の空間が確保され、前記厚肉鋼管部と曲げ抵抗パイプ材との重なり部分は、前記パイプ構造材の外径の1倍ないし2倍の長さであり、前記パイプ構造材が前記薄肉鋼管部の降伏耐力より大きい軸圧縮荷重を受けたとき、該薄肉鋼管部のみに前記曲げ抵抗パイプ材の外面に沿って縮む軸方向の塑性変形を発生させるようにしたことを特徴とするトラス構造物用二重鋼管型構造部材。

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