特許
J-GLOBAL ID:200903077976409157

熱電特性測定方法及び装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 北村 欣一 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-206483
公開番号(公開出願番号):特開平7-055739
出願日: 1993年08月20日
公開日(公表日): 1995年03月03日
要約:
【要約】【目的】 試料の両端に与える温度差が従来の直流法に比べて非常に小さくても熱電率、したがって性能指数を高精度に測定でき、測定が容易になるとともに、試料に対する要求も緩やかになり、測定のための構成も簡単になる。【構成】 試料1の熱電率、比抵抗及び熱伝導率を夫々求め、これらの値から試料1の性能指数を算出する測定方法において、試料1の片面の一端に光源6から熱エネルギをくりかえし断続照射して試料1の両端間に発生する熱電圧をリード線31,32から取り出し、試料両端の温度波振幅T1,T2を熱電対21,22で検出する。これらの電圧をロックイン増幅器11で増幅し、コンピュータ10で熱電率を算出する。比抵抗は交流電源7を用いて測定し、熱伝導率は、交流カロリメトリ法による。
請求項(抜粋):
試料の熱電率α,比抵抗ρ及び熱伝動率λを夫々求め、これらの値から試料の性能指数Z(Z=α2/(λ・ρ))を算出する熱電特性測定方法において、試料の片面の一端に一定振幅の熱エネルギーを一定周波数でくりかえし断続照射して、試料の両端間に発生する熱電圧の交流振幅Vと試料の両端の温度波振幅T1,T2を測定し、この熱電圧の交流振幅Vと試料両端の温度波振幅T1,T2とから試料の熱電率α(α=V/(T1-T2))を算出する熱電率測定段階と、試料に前記一定周波数と同じ周波数の交流電流を流して、その振幅I0と試料両端間の交流電圧振幅V0を測定して該試料の比抵抗ρを算出する比抵抗測定段階と、試料の片面の一部を覆い部材で覆った状態で該片面に一定振幅の熱エネルギを一定周波数fでくりかえし断続照射し、試料の被遮蔽部における前記覆い部材の端部から種々の距離の点の温度波振幅を測定し、該距離を変数とする温度波振幅の対数の特性線の勾配値kを求め、k=√πf/Dより試料の厚さと直角方向の熱拡散率Dを求め、また、試料の片面に一定振幅の熱エネルギを一定周波数fでくりかえし断続照射し、そのときの試料の温度波振幅から比熱Cを求め、この比熱Cと前記熱拡散率Dとから熱伝導熱λを算出する熱伝導率測定段階とを有することを特徴とする熱電特性測定方法。

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