特許
J-GLOBAL ID:200903078040936631

パーキングブレーキケーブルの張力調整装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 池田 治幸 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-005811
公開番号(公開出願番号):特開平11-198779
出願日: 1998年01月14日
公開日(公表日): 1999年07月27日
要約:
【要約】【課題】 ケーブル張力の調整作業を容易且つ迅速に行うことができる張力調整装置を提供する。【解決手段】 パーキングブレーキケーブル44の張力に基づいて第1ナット部材54に作用する回転抵抗がねじりコイルスプリング56との間の摩擦力よりも大きくなって、ねじりコイルスプリング56がスリップし始めるまで、第2ナット部材58を回転駆動するだけでケーブル張力が所定の大きさに調整される。また、第2ナット部材58はアジャストボルト46に螺合されてロックナットとしても機能し、ねじりコイルスプリング56のスリップで第1ナット部材54が回転停止した後もアジャストボルト46にねじ込ませて第1ナット部材54に当接させることにより、第1ナット部材54をアジャストボルト46に対して固定するため、車両走行時の振動などで第1ナット部材54のアジャストボルト46に対するねじ込み量が変化してケーブル張力が変化する恐れが無くなる。
請求項(抜粋):
パーキングブレーキ操作手段とパーキングブレーキとの間に配設され、該パーキングブレーキ操作手段のブレーキ操作時に引っ張られるパーキングブレーキケーブルと、回転不能に保持された雄ねじ部材に対するねじ込み量が変更されることによって前記パーキングブレーキケーブルの張力を調整する雌ねじ部材とを有するパーキングブレーキケーブルの張力調整装置において、前記雌ねじ部材と同心に且つ相対回転可能に配設されるとともに、前記張力を増大させる際の該雌ねじ部材の回転方向と同じ調整回転方向へ回転駆動される入力部材と、該入力部材および前記雌ねじ部材の一方に相対回転不能に係止されるとともに他方に自身のばね力に従って密着させられ、該入力部材が前記調整回転方向へ回転駆動される際に、他方の部材との間の摩擦力に応じた所定のクラッチトルクで動力伝達を行うとともに、該クラッチトルクを越えるとスリップさせられるクラッチスプリングとを有すると共に、前記入力部材は、前記雌ねじ部材から突き出す前記雄ねじ部材に螺合される雌ねじを有し、該雌ねじ部材に対して僅かに離間した状態で前記クラッチスプリングを介して該雌ねじ部材を一体的に前記調整回転方向へ回転させる一方、該クラッチスプリングのスリップで該雌ねじ部材が回転停止した後も該雄ねじ部材にねじ込まれて該雌ねじ部材に当接させられることにより、該雌ねじ部材を該雄ねじ部材に固定するものであることを特徴とするパーキングブレーキケーブルの張力調整装置。

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