特許
J-GLOBAL ID:200903078303741890

芳香族酸の製造に際しての共沸蒸留による酢酸の脱水

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 社本 一夫 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-507853
公開番号(公開出願番号):特表平10-504556
出願日: 1995年08月16日
公開日(公表日): 1998年05月06日
要約:
【要約】芳香族ジカルボン酸、たとえばテレフタル酸をその前駆物質(たとえばp-キシレン)の液相酸化により製造する方法において、水性脂肪族カルボン酸を含む頭部蒸気流(10)を塔(12)内で共沸蒸留して水分を低下させる。共沸蒸留は共留剤の還流(22)のみを用いて、共留剤の浸透を制御しながら行われ、実質的に共留剤を含有せずかつ予め定められた量の水を含有する塔底生成物(34)が得られる。頭部蒸気流中に存在する芳香族ジカルボン酸前駆物質を、塔への供給材料(10)の導入地点付近の位置(24)で取り出すことにより、脂肪族カルボン酸から分離する。塔底生成物(34)中の水の量は、共沸蒸留塔の下部セクションへの分離水供給(76)の調節により制御できる。さらに、塔の供給が失われた場合、塔底生成物の水分を制御しかつ塔の操作を維持するために、還流比の調節(ライン22による)を採用できる。
請求項(抜粋):
ジカルボン酸の前駆物質を、低級脂肪族カルボン酸を含む水性液相媒質中で重金属触媒系の存在下に酸化し、この酸化に伴って該脂肪族カルボン酸および水を含む頭部蒸気流が生成し、この頭部蒸気流を凝縮させて脂肪族カルボン酸および水を含有する液相供給流を生成させ、そしてこの供給流を共沸蒸留して脂肪族カルボン酸および減少した量の水を含有する塔底生成物を得ることを含む、芳香族ジカルボン酸の製造方法であって、 (a)共沸蒸留される供給流が供給流中の脂肪族カルボン酸と水を合わせた重量を基準として20〜40重量%の範囲内の水分を有し; (b)酢酸イソブチル、酢酸n-プロピル、または酢酸イソブチルと酢酸n-プロピルの沸点の間の沸点を有する共留剤を共留剤として使用し; (c)該共留剤を含む単一有機相還流により蒸留を操作し;そして (d)塔底生成物中の脂肪族カルボン酸と水を合わせた重量を基準として2〜12重量%の範囲内の量の水を含有する、実質的に共留剤を含有しない塔底生成物を得ることを特徴とする方法。
IPC (3件):
C07C 63/14 ,  C07C 51/265 ,  C07C 63/26
FI (3件):
C07C 63/14 ,  C07C 51/265 ,  C07C 63/26 B
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特開昭53-127430

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