特許
J-GLOBAL ID:200903078403211014

メタ型アラミド繊維の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 前田 純博
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-206760
公開番号(公開出願番号):特開平8-074123
出願日: 1994年08月31日
公開日(公表日): 1996年03月19日
要約:
【要約】【目的】 N-メチル-ピロリドンを溶媒として溶液重合により得たメタ型アラミドの溶液を中和した塩化カルシウムおよび水を含む重合体溶液から直接に湿式紡糸することによって、良好な繊維特性を持つメタ型アラミド繊維を製造する方法を提供する。【構成】 N-メチル-ピロリドンを溶媒として溶液重合により得たメタ型アラミドの溶液を水酸化カルシウム、酸化カルシウムまたは炭酸カルシウムで中和した特定の濃度で重合体、塩化カルシウムおよび水を含む溶液を、特定組成、特定温度の塩化カルシウムを含むN-メチル-ピロリドン水溶液からなる第1凝固浴に紡出して糸条物を形成せしめ、引き続き、該糸条物を特定組成、特定温度の塩化カルシウムを含むN-メチル-ピロリドン水溶液からなる第2凝固浴に導入してボイドのない透明性の良好なメタ型アラミド繊維を得る。これを延伸すれば優れた力学特性のメタ型アラミド延伸繊維となる。
請求項(抜粋):
アミド系溶媒の存在下で芳香族ジアミンと芳香族ジカルボン酸クロライドとを反応せしめた後、副生する塩酸(HCl)を中和して生成する塩化カルシウムと水を含有するメタ型アラミド重合体溶液を湿式紡糸することによりメタ型アラミド繊維を製造する方法において、(1) アミド系溶媒としてN-メチル-2-ピロリドンを用い、メタ型フェニレンジアミンを主体とする芳香族ジアミンとイソフタル酸クロライドを主体とする芳香族ジカルボン酸クロライドとを反応せしめた後、副生する塩酸(HCl)を水酸化カルシウム、酸化カルシウムおよび炭酸カルシウムの中から選ばれる少なくとも1種の中和剤を用いて中和し、生成した塩化カルシウムと水を含むメタ型アラミド重合体溶液であって、かつ、該溶液における重合体の濃度(N-メチル-2-ピロリドン100重量部に対する重合体の重量)が18〜35(重量部)、塩化カルシウムの濃度(重合体100重量部に対する重量)が40〜47(重量部)、水の濃度(重合体100重量部に対する重量)が13〜60(重量部)であるメタ型アラミド重合体溶液を調製すること、(2) 上記重合体溶液を、N-メチル-2-ピロリドンを含有する塩化カルシウム水溶液からなる第1凝固浴中に紡出することにより糸条物を形成せしめ、かつこの際、該第1凝固浴の浴温度を70〜110°Cで、かつ当該浴における塩化カルシウム(CaCl2 )、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)および水(H2O)の含有量を下記の範囲とすること、CaCl2 +NMP+H2 O=100〜150CaCl2 +NMP=40〜90CaCl2 =5〜50NMP=50〜5H2 O=40〜70(3) 次いで、第1凝固浴から引き出した糸条物を塩化カルシウムを含有するN-メチル-2-ピロリドン水溶液からなる第2凝固浴中へ導入し、かつこの際、該第2凝固浴水溶液中におけるN-メチル-2-ピロリドン/(塩化カルシウム+水)の重量比を5/95〜25/75、塩化カルシウム/水の重量比を40/60〜60/40の組成とするとともに、該第2凝固浴温度を80〜130°Cでかつ第1凝固浴より高い温度とすること、(4) しかるのち、第2凝固浴から糸条物を引き出し、水洗すること、を特徴とするメタ型アラミド繊維の製造方法。
IPC (7件):
D01F 6/60 371 ,  D01F 6/60 ,  C08G 69/32 ,  C08G 69/32 NST ,  C08L 77/00 ,  D01D 5/06 102 ,  D01D 5/06 105

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