特許
J-GLOBAL ID:200903078416126458

有芯多層構造エマルション粒子の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-107511
公開番号(公開出願番号):特開平5-301932
出願日: 1992年04月27日
公開日(公表日): 1993年11月16日
要約:
【要約】【構成】不飽和カルボン酸を含有しないビニル単量体を重合可能なビニル基を有するアニオン性の反応性界面活性剤を使用して外層部を形成させたエマルション粒子を無機の塩基性物質で粒子内部のカルボン酸を中和膨潤させる有芯多層構造エマルション粒子の製造方法。【効果】臭気が低減され、且つ高速塗工適性、無機顔料や水溶性ポリマーに対する安定性、さらには泡立ちの問題も大幅に改善できる。
請求項(抜粋):
[i]芳香族ビニル単量体を50〜99重量%、分子中に重合可能なビニル基を2つ以上有する架橋性ビニル単量体を1〜10重量%含有するビニル単量体(a)を乳化重合して、屈折率が1.50以上の重合体(A)からなる芯粒子を調製する工程、[ii][i]で調製された芯粒子の存在下、不飽和カルボン酸を5〜80重量%含有するビニル単量体(b)をビニル単量体(a)に対して重量で1〜10倍となるように添加、重合して重合体(B)をその外層部に形成させる工程、[iii ]さらにビニル単量体(b)に対して重量で2〜10倍となる不飽和カルボン酸を含有しないビニル単量体(c)、およびビニル単量体(c)に対して0.1〜10重量%となる重合可能なビニル基を有するアニオン性の反応性界面活性剤を添加、重合して、そのガラス転移点が50°C以上である重合体(C)をさらにその外層部に形成させる工程、[iv]さらにビニル単量体(c)に対して重量で0.5〜7倍となる不飽和カルボン酸を含有しないビニル単量体(d)、およびビニル単量体(d)に対して0.1〜10重量%となる重合可能なビニル基を有するアニオン性の反応性界面活性剤を添加、重合して、屈折率が1.50以上の重合体(D)を最外層部に形成させる工程、[v]無機の塩基性物質を工程[iv]の後、或いは工程[iii ]の後、或いは工程[iv]の途中で添加して、重合体(B)を膨潤させる工程、からなる、乾燥時に、粒子直径Dが0.3〜5.0μである粒子内部に芯粒子を有し、さらにその芯粒子外層部に空隙層を有する粒子であって、芯粒子の直径φおよび空隙層の直径dとDの比が、それぞれ、φ/D=0.1〜0.6(但しd>φ)d/D=0.2〜0.8の範囲にある異屈折率層を形成した有芯多層構造エマルション粒子を製造する方法。
IPC (4件):
C08F285/00 MQX ,  C09C 3/10 PBX ,  C09D 5/00 PSD ,  C09D 7/12 PSL

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