特許
J-GLOBAL ID:200903078830718480

スクロール気体圧縮機

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 滝本 智之 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-153960
公開番号(公開出願番号):特開平8-303367
出願日: 1989年10月31日
公開日(公表日): 1996年11月19日
要約:
【要約】【課題】 圧縮機起動初期における圧縮作用の円滑な立ち上がり実現のための簡易構成化が要求されていた。【解決手段】 旋回スクロール18を固定スクロール15の鏡板15bとスラスト軸受20のいずれでも支持する形態とし、スラスト軸受20の背面に圧縮途中気体を導入するスラスト背圧導入穴89a,89bの通路途中に、絞り通路を設けたものである。したがって、旋回スクロール18の支持形態とスラスト軸受20の背面への導入通路の構成によって、円滑な圧縮機起動と過負荷軽減機構の安定化を図ることができる。
請求項(抜粋):
固定スクロールの一部を成す鏡板の一面に形成された渦巻状の固定スクロールラップに対して旋回スクロールの一部を成すラップ支持円盤上の渦巻状の旋回スクロールラップを揺動回転自在に噛み合わせ、両スクロール間に渦巻形の圧縮空間を形成し、前記固定スクロールラップの中心部には吐出ポートを設け、前記固定スクロールラップの外側には吸入室を設け、前記ラップ支持円盤は、駆動軸を支承する本体フレームに設けたスラスト軸受と前記鏡板との間に遊合状態で配置され、さらに前記ラップ支持円盤の自転阻止機構を介して旋回可能に前記駆動軸に支承されて、両スクロール間に形成された圧縮室の容積変化を利用して流体を圧縮するようにしたスクロール式圧縮機構と前記駆動軸に連接するモータを密閉ケースに収納し、前記ラップ支持円盤の反圧縮室側に前記吐出ポートに通じ且つ前記モータを収納するモータ室の下部に配設された吐出室油溜の潤滑油を導入して、前記旋回スクロールを前記固定スクロールの側に背圧付与する構成において、前記反圧縮室側に導入した潤滑油の一部が前記スラスト軸受および前記鏡板の前記ラップ支持円盤との摺接面を潤滑した後、前記圧縮室と前記吸入室のいずれか一方への流入のみを許容された給油通路を形成し、圧縮機起動初期を含めた圧縮機極低速運転時の如く吸入圧力と吐出圧力との差圧が小さい場合に、前記ラップ支持円盤が主として前記スラスト軸受に支持され、圧縮機定格運転を含めた定常運転時の如く吸入圧力と吐出圧力との差圧が大きい場合に、前記ラップ支持円盤が主として前記鏡板に支持されるべく、前記旋回スクロールへの前記背圧付与力を設定し、軸方向のみの移動を許容された前記スラスト軸受の反旋回スクロール側を付勢する手段を設け、前記旋回スクロールの前記ラップ支持円盤が前記固定スクロールの前記鏡板の摺動面と前記スラスト軸受との間で少なくとも油膜形成可能な微小隙間を保持されるべく、前記スラスト軸受の前記旋回スクロールの側への移動距離を規制する手段を成し、圧縮室圧力により前記旋回スクロールに作用するスラスト荷重が前記旋回スクロールへの背圧付与力よりも大きい場合に、前記ラップ支持円盤が前記スラスト軸受に支持される一方、前記スラスト荷重が前記旋回スクロールへの背圧付与力と前記スラスト軸受への背圧付与力との合成力よりも大きい場合に、前記スラスト軸受が後退することによって前記旋回スクロールと前記固定スクロールの軸方向隙間が更に拡大されるべく構成し、前記スラスト軸受の背面を付勢する手段として、圧縮途中気体を導入し、導入経路途中に絞り通路を設けたスクロール気体圧縮機。
IPC (3件):
F04C 18/02 311 ,  F04C 18/02 ,  F04C 29/02 311
FI (6件):
F04C 18/02 311 Y ,  F04C 18/02 311 J ,  F04C 18/02 311 P ,  F04C 18/02 311 W ,  F04C 18/02 311 X ,  F04C 29/02 311 C

前のページに戻る