特許
J-GLOBAL ID:200903078900971405

車両用液圧ブレーキ装置

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-072192
公開番号(公開出願番号):特開平10-264801
出願日: 1997年03月25日
公開日(公表日): 1998年10月06日
要約:
【要約】【課題】 ブレーキ液を真空充填法により充填する際に常閉の開閉電磁弁と還流ポンプとの間の部分を常閉の開閉電磁弁を作動させることなく排気可能とする。【解決手段】 ピストン16bに取り付けたピン24を手動により第1位置に摺動させてピン24の摺動抵抗で残圧逃がし弁23の弁体23bを開位置に保持させ、低圧リザーバ室16をマスタシリンダ14と連通させる。低圧リザーバ室16の排気後、加圧ブレーキ液が低圧リザーバ室16に充填された場合、低圧リザーバ室16の圧力でピン24が第2位置へ摺動して弁体23bの開位置保持を解除する。
請求項(抜粋):
車輪ブレーキが常開の開閉電磁弁を介してマスタシタンダの圧力発生室に接続されると共に常閉の開閉電磁弁を介して低圧リザーバ室に接続されており、前記低圧リザーバ室はシリンダとこのシリンダ内に嵌合されたピストン及びこのピストンをリザーバ室の容積を最少とする方向へ付勢するスプリングにより構成されており、前記車輪ブレーキから前記開閉電磁弁を通して前記低圧リザーバ室内に流入したブレーキ液を前記低圧リザーバ室から前記圧力発生室と前記常開の開閉電磁弁との間の通路に還流させるための還流ポンプが配設されており、更に、前記低圧リザーバ室内のブレーキ液が前記還流ポンプを通らずに前記圧力発生室へ流れることを許容する残圧逃がし弁が配設されており、この残圧逃がし弁はスプリングと前記圧力発生室の圧力とにより閉動作され前記低圧リザーバ室の圧力により開動作される弁体を有したものである車両用液圧ブレーキ装置において、前記残圧逃がし弁が前記低圧リザーバ室の反ピストン側に且つ前記弁体の開閉動作の方向が前記ピストンの摺動方向に一致するように配置されており、前記ピストンを軸方向に摺動可能に貫通するピンが前記弁体と同軸的に取付けられており、このピンは前記低圧リザーバ室の容積を最少とする位置を占めている前記ピストンに対して前記弁体に当接して弁体を開位置に保持する第1位置と前記弁体に当接しない第2位置との間を摺動するようにされており、前記ピンと前記ピストンとの間に前記弁体を閉動作させる前記スプリングの力より大きい摩擦力が付与されており、前記ピンは手動により前記第1位置へ摺動可能であるとともに前記低圧リザーバ室の圧力が前記ピンを前記第2位置に摺動させるように前記ピンに作用するように構成されていることを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。

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