特許
J-GLOBAL ID:200903078978698420

インクリメンタルガーベジコレクタでの後始末

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 杉村 暁秀 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-556334
公開番号(公開出願番号):特表2002-519768
出願日: 1999年06月10日
公開日(公表日): 2002年07月02日
要約:
【要約】ファイナライザ処理を支援するマルチスレッディング環境にてデータオブジェクトによって規定された記憶済みのデータ構造を通してマーク-スウィープによるガーべジコレクションを行うデータ処理方法及び装置について記述する。マーク付け(MA)及びスウィーピング(GC)状態は、マーク状態Mの数を4通り即ちMarked,Unmarked,Pending又はDeletableに増やすことによってパイプライン制御することができる。スウィーピング段GCはヒープを横切る線形スウィープから成りこれにてM=Deletableを有するオブジェクト(検出した非到達可能オブジェクト)を点D1にて削除すると共に、ファイナライザ及びM=Pendingを有するオブジェクトをファイナライザの待ち行列に入れ、且つマーク付けをする。始末段はファイナライザの待ち行列(D2)におけるオブジェクトに対するファイナライザを実行する。同期点は全てのオブジェクトに対してMを循環させる次のような操作をする。即ち、この操作はMarkedを示す記憶済みコードについてのシステム認識をUnmarkedを示すべく変換しUnmarkedをPendingに、且つPendingをDeletableにする同様な変換をする。動作に際しては、2つのガ-べジコレクションサイクルによってUnmarkedのオブジェクトをDeletable状態(D3)にする。これは介在するマークフェーズにてファイナライザ-到達可能オブジェクトを検出するのに十分な長さである。
請求項(抜粋):
連続ヒープメモリにおけるポインタを識別することによってリンクされているデータオブジェクトから成るデータ構造を、削除可能オブジェクトとして分類されるデータオブジェクトのガーベジコレクションでトラバースするための同時並行ガーベジコレクション兼マーク付け法であって、該方法が: a)或る選択したルートオブジェクトに対して、該オブジェクトによってキャリーされるポインタをトラバースして、該ルートオブジェクトにリンクされるオブジェクトを特定するステップ;及び b)前のステップによって識別したオブジェクトにリンクされるさらなる他のオブジェクトを特定すべくポインタをトラバースするステップ;を具えており、トラバースすべきさらなる他のポインタがなくなるまで前記ステップb)を繰り返して、これにて識別されるオブジェクトをマーク付きオブジェクトとして分類し、且つ前記ヒープメモリにおける残りの全てのオブジェクトは、先のトラバース操作にて、オブジェクトが削除可能なオブジェクトとして分類されるように、予めそれなりに分類されない限り、マーク付きでないオブジェクトとして分類されるようにする同時並行ガーベジコレクション兼マーク付け法において、前記ヒープメモリにおけるデータオブジェクトの幾つかのものがファイナライザをキャリーし、且つ他のさらなる幾つかのオブジェクトが、これらのオブジェクトがペンディングオブジェクトとして分類されるファイナライザによって、潜在的に到達可能なオブジェクトとして識別されて、各スウィープの終了時に、マーク付きのオブジェクトとして分類されたオブジェクトをマーク付きでないオブジェクトとして再分類し、これらのマーク付きでないオブジェクトとして分類されたオブジェクトをペンディングオブジェクトとして再分類し、これらのペンディングオブジェクトとして分類されたオブジェクトを削除可能なオブジェクトとして再分類し、こうした削除可能なオブジェクトとして既に分類したオブジェクトを削除することを特徴とする同時並行ガーベジコレクション兼マーク付け法。
Fターム (1件):
5B060AA10

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