特許
J-GLOBAL ID:200903078995611516

ガスタービン遮熱コーティング翼の劣化診断方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 高橋 明夫 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-105202
公開番号(公開出願番号):特開平7-310501
出願日: 1994年05月19日
公開日(公表日): 1995年11月28日
要約:
【要約】【目的】ガスタービン遮熱コーティング翼について、より合理的な保全管理を行うための高精度の劣化診断法を提供する。【構成】ガスタービン遮熱コーティング翼の劣化度について、1次、2次、3次及び4次の各段階の劣化度評価値の求め方と、それらの各段階の劣化度の許容値とを設定することにより、1次から順次に劣化度を診断し、劣化度評価値が許容値を超えた場合には、次の段階の劣化度診断を受けることによって、的確な保全指針が得られるようにしてあり、劣化度診断は、1次が運転履歴による診断、2次が界面近傍の化学分析による診断、3次が超音波による診断、及び4次が破壊強度試験による診断の4つの診断体系によって構成されている。
請求項(抜粋):
稼働中のガスタービン翼を低温度に保持するための遮熱コーティングを前記ガスタービン翼の表面に施しているガスタービン遮熱コーティング翼の劣化診断方法において、前記ガスタービン遮熱コーティング翼における稼働時間と起動回数と破壊強度との第1の関係、及び前記ガスタービン遮熱コーティング翼におけるコーティング層と母材との界面近傍の元素分布状態と破壊強度との第2の関係を、前記ガスタービン遮熱コーティング翼と同材料からなる試験片を用いた実験により求めておき、前記第1の関係と、前記ガスタービン遮熱コーティング翼における稼働時間及び起動回数とから、前記ガスタービン遮熱コーティング翼の劣化度1次評価値を求めて、前記劣化度1次評価値と予め設定している劣化度1次評価許容値との比較を行い、前記劣化度1次評価値が前記劣化度1次評価許容値を超える場合には、前記ガスタービン遮熱コーティング翼から採取した試料を用いてコーティング層と母材との界面近傍の元素分布状態を実測し、この実測した元素分布状態から所定時間稼働後の元素分布状態の予測計算を行い、この予測計算から得られる元素分布状態と前記第2の関係とから求められる前記ガスタービン遮熱コーティング翼の破壊強度から、前記ガスタービン遮熱コーティング翼の劣化度2次評価値を求めることにより、前記劣化度2次評価値と予め設定している劣化度2次評価許容値との比較を行い、前記劣化度2次評価値が前記劣化度2次評価許容値を超える場合には、前記ガスタービン遮熱コーティング翼から採取した試料を用いて超音波による劣化診断を行うことにより劣化度3次評価値を求め、前記劣化度3次評価値と予め設定している劣化度3次評価許容値との比較を行い、前記劣化度3次評価値が前記劣化度3次評価許容値を超える場合には、前記ガスタービン遮熱コーティング翼から採取した試験片を用いて破壊強度試験を行うことにより劣化度4次評価値を求め、前記劣化度4次評価値と予め設定している劣化度4次評価許容値との比較を行い、前記ガスタービン遮熱コーティング翼の保全指針を得ることを特徴とするガスタービン遮熱コーティング翼の劣化診断方法。
IPC (4件):
F01D 5/28 ,  F01D 25/00 ,  F02C 7/24 ,  F02C 9/00

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