特許
J-GLOBAL ID:200903079068859205

自動車用空調装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 伊藤 洋二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-113967
公開番号(公開出願番号):特開平9-300950
出願日: 1996年05月08日
公開日(公表日): 1997年11月25日
要約:
【要約】【課題】 膨張弁13を車室2内側に設置する自動車用空調装置において、膨張弁のサービス性の確保と冷媒通過音の低減との両立を図る。【解決手段】 ダッシュパネル3の車室側の表面に装着された吸音材4に着目し、この吸音材4に向けて、膨張弁13の感温エレメント部13Bのダイヤフラムケース部材30を近接配置する。これにより、膨張弁13の弁体機構部の弁体の振動に起因する騒音が、弁体作動用のダイヤフラムに伝達され、薄肉のダイヤフラムケース部材を通して車室内へ放射されようとする際に、この騒音を吸音材4により効果的に減衰させ、低減できる。
請求項(抜粋):
エンジンルーム(1)内と車室(2)内とを仕切るダッシュパネル(3)を有し、このダッシュパネル(3)の車室側の表面に吸音材(4)を装着する自動車に搭載される空調装置であって、空調用熱交換器として少なくとも冷凍サイクルの蒸発器(40)を内蔵する空調ユニット(5)と、前記蒸発器(40)の冷媒入口側配管(23)に設けられる膨張弁(13)とを備え、この膨張弁(13)には、冷媒を減圧、膨張させる絞り通路(20)およびこの絞り通路(20)の開度を調整する弁体(18)を包含する弁体機構部(13A)と、前記蒸発器(40)の出口冷媒の温度を感知する感温部材(25)、この感温部材(25)の感知温度に応じて変位し、前記弁体(18)を駆動するダイヤフラム(29)、およびこのダイヤフラム(29)を支持するケース部材(30、31)を包含する感温エレメント部(13B)とを備え、前記空調ユニット(5)を前記ダッシュパネル(3)に隣接して車室(2)内に設置するとともに、前記膨張弁(13)を、車室(2)内で、かつ前記空調ユニット(5)の外部に設置し、さらに、前記感温エレメント部(13B)のケース部材(30、31)が前記ダッシュパネル(3)の吸音材(4)側に向き、前記弁体機構部(13A)が前記ダッシュパネル(3)の吸音材(4)とは反対側に向くように前記膨張弁(13)を配置するとともに、前記ケース部材(30、31)と前記ダッシュパネル(3)の吸音材(4)との間隔(L)が僅少距離となるように、前記膨張弁(13)を前記ダッシュパネル(3)の吸音材(4)に近接して配置したことを特徴とする自動車用空調装置。

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