特許
J-GLOBAL ID:200903079227793440
球状化焼鈍特性の優れた軸受用鋼材の製造方法
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
三浦 祐治
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-084405
公開番号(公開出願番号):特開平6-299240
出願日: 1993年04月12日
公開日(公表日): 1994年10月25日
要約:
【要約】【目的】本発明は、通常の球状化焼鈍により、粗大な板状炭化物を含まず、且つ均一な球状炭化物組織を得ることができ、焼鈍後冷間加工性に優れ、且つ焼入れ焼戻し処理を行った軸受部品において優れた転動疲労特性を得ることができる軸受用鋼材の製造方法を提供する。【構成】C:0.8〜1.2%ほか特定組成を含有する鋼を熱間圧延するに際して、「圧延後直ちに鋼材温度が一旦Ms点〜700°Cとなるように冷却する」中間冷却を有し、最終圧延出側の鋼材温度を700〜880°Cとする特定の圧延条件で圧延を行い、仕上圧延後550〜700°Cに急冷し、その後450°Cまでを平均冷却速度で0.05〜1°C/秒で冷却する、組織が実質的に初析セメンタイトとパーライトからなる球状化焼鈍特性の優れた軸受用鋼材の製造方法。
請求項(抜粋):
重量比として、C :0.80〜1.20%,Si:0.15〜1.50%,Mn:0.15〜1.50%,Cr:0.50〜1.60%,S :0.003〜0.02%.Al:0.015〜0.05%,N :0.004〜0.015%,を含有し、P:0.020%以下、Ti:0.0020%以下、O:0.0015%以下に制限し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼を熱間圧延するに際して、A)900〜1150°Cの加熱温度に加熱する工程と、B)該加熱温度〜880°C以上の温度範囲で総減面率50%以上の圧延を行う工程と、C)その後、880°C未満〜400°Cの温度範囲で、「減面率10%以上の圧延後、直ちに鋼材温度が一旦Ms点〜700°Cとなるように冷却し、引き続いて減面率10%以上の圧延を行う」工程を1回以上有する工程で圧延を行い、最終圧延出側の鋼材温度を700〜880°Cの最終圧延出側温度とする工程と、D)最終圧延後直ちに急冷して、該鋼材の温度を550〜700°Cの最終圧延急冷温度とする工程と、E)その後450°Cまでを0.05〜1.0°C/秒の冷却速度で冷却する工程を特徴とする、組織が実質的に初析セメンタイトとパーライトからなる球状化焼鈍特性の優れた軸受用鋼材の製造方法。
IPC (3件):
C21D 8/06
, C22C 38/00 301
, C22C 38/28
前のページに戻る