特許
J-GLOBAL ID:200903079265476571

歯科修復物作製用のセラミックキャップを製造するための形成材、方法およびキット

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 広瀬 章一
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-520708
公開番号(公開出願番号):特表平8-508025
出願日: 1994年03月15日
公開日(公表日): 1996年08月27日
要約:
【要約】耐火性コア(1)に本質的にセラミック粉末と強化充填材とからなるベース組成物を含む材料(3)を被覆し、焼成して硬化させる。好ましくは、前記材料を被覆する前にコアに離型用の層(2)を被覆する。
請求項(抜粋):
1.耐火性コアに被覆し、焼成することによって、1または2以上の象牙質層および場合により他の層を受入れて歯科修復物を作製するのに使用するセラミックキャップを形成するためのセラミックキャップ形成材であって、下記成分a)およびb)を含むことを特徴とするセラミックキャップ形成材: a)本質的にセラミック粉末と強化充填材とからなるベース組成物であって、この強化充填材がアルミナ、ジルコニア、シリカ、ガラス、炭化ケイ素、窒化ケイ素、リン酸カルシウムおよび炭素よりなる群から選ばれた1種もしくは2種以上の材料を主成分とする繊維または薄片からなり、強化充填剤が焼成中にキャップの変形および亀裂発生を防ぐのに十分な割合で存在するベース組成物;および b)該形成材をペースト状態とするか、または噴霧により放出することができるようにする量の適当な溶剤および/またはキャリアー。2.強化充填材の割合が、該形成材の焼成温度が800〜1300°C、良好には910〜1150°Cより良好には910〜1050°Cの範囲内となるように調整されていることを特徴とする、請求の範囲第1項記載の形成材。3.ベース組成物が強化充填材を5〜60重量%、好ましくは10〜30重量%の割合で含有することを特徴とする、請求の範囲第1項または第2項記載の形成材。4.ベース組成物が25重量%以下のアルミナ繊維を強化充填材として含有することを特徴とする、請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項記載の形成材。5.セラミック粉末が、シリカ、アルミナ、酸化カリウムおよび酸化ナトリウムを必須成分として含有する1種もしくは2種以上のフリットの粒子の混合物を焼成および粉砕することにより得たものである、請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1項記載の形成材。6.前記混合物が、混合物の全重量に基づいて20〜95重量%のフリットAおよび0〜20重量%のフリットB(フリットAおよびBは明細書に記載のもの)を含有することを特徴とする、請求の範囲第5項記載の形成材。7.前記混合物が、混合物の全重量に基づいて88重量%のフリットAおよび3.4重量%のフリットBを含有することを特徴とする、請求の範囲第6項記載の形成材。8.前記混合物がさらにジルコニアを含有することを特徴とする、請求の範囲第5項ないし第7項のいずれか1項記載の形成材。9.前記混合物かさらに1種もしくは2種以上のリン酸カルシウムを含有することを特徴とする、請求の範囲第5項ないし第8項のいずれか1項記載の形成材。10.前記混合物が混合物の全重量に基づいて3〜30重量%のリン酸カルシウムを含有することを特徴とする、請求の範囲第9項記載の形成材。11.前記混合物がヒドロキシアパタイトを含有することを特徴とする、請求の範囲第9項または第10項記載の形成材。12.前記混合物がさらに着色剤を含有することを特徴とする、請求の範囲第5項ないし第11項のいずれか1項記載の形成材。13.前記混合物が6重量%のHAP(ヒドロキシアパタイト)を含有することを特徴とする、請求の範囲第7項記載の形成材。14.前記混合物の70〜90重量%かフリット粒子からなることを特徴とする、請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1項記載の形成材。15.セラミック粉末がシリカ、アルミナおよび酸化ナトリウムを必須成分として含有するフリットの粉末であることを特徴とする、請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1項記載の形成材。16.フリットが明細書に記載の組成Cを実質的に有するものであることを特徴とする、請求の範囲第15項記載の形成材。17.フリットに粉末状の着色剤が添加されていることを特徴とする、請求の範囲第15項または第16項記載の形成材。18.前記溶剤が水、エーテル、エステル、ポリアルコール、グリコールおよびハロゲン化炭化水素誘導体よりなる群から選ばれたものであることを特徴とする、請求の範囲第1項ないし第17項のいずれか1項記載の形成材。19.1または2以上の象牙質層を受入れて歯科修復物を作製することができるセラミックキャップを耐火性コア上に製造する方法であって、請求の範囲第1項ないし第18項のいずれか1項記載の形成材をペースト状で又は噴霧により1または2以上の層として耐火性コアの上に被覆し、こうして被覆されたコアを焼成することを特徴とする、セラミックキャップの製造方法。20.前記焼成を800〜1300°Cの範囲内の温度で行うことを特徴とする、請求の範囲第19項記載の方法。21.前記焼成を910〜1150°C、好ましくは910〜1050°Cの範囲内の温度で行うことを特徴とする、請求の範囲第20項記載の方法。22.該形成材を耐火性コアに被覆する前に、下記成分を含む離型材をコア上に被覆することを特徴とする、請求の範囲第19項ないし第21項のいずれか1項記載の方法。 -ZrO2,Al2O3,TiO2,TiC,Si3N4,BN,AlN,Si2ON2,TiN,TaN,CrN,Al4C3,SiC,B4C,ZrC,Be2C,BeO,CaO,Cr2O3,MgO,SiO2,WC,HfC,HAP(ヒドロキシアパタイト)およびTCP(リン酸三カルシウム)よりなる群から選ばれた、粒子がキャップの焼成中に凝集を受けにくい耐火物の粉末; -上記粉末を一時的に保持することができ、前記焼成により崩壊する接着剤;および -この離型材をペースト状態で、または噴霧により塗布することができるようにする量の適当な溶剤および/またはキャリアー。23.前記接着剤成分がアクリルおよび/またはポリマー系の接着剤、セルロース系接着剤、アラビアゴム、および脂肪アルコールよりなる群から選ばれたものである、請求の範囲第22項記載の方法。24.前記耐火物の粉末がジルコニア粉末である、請求の範囲第19項または20項記載の方法。25.1種もしくは2種以上の請求の範囲第1項ないし第17項のいずれか1項に記載のベース組成物(2種以上の場合は異なる着色剤を含有する)と、これらのベース組成物を用いて1種もしくは2種以上のペーストまたは噴霧材を調製するための少なくとも1種の液体溶剤、とを含むことを特徴とする、請求の範囲第19項ないし第24項のいずれか1項記載の方法に利用するためのキット。26.1種もしくは2種以上の請求の範囲第1項ないし第17項のいずれか1項に記載のベース組成物(2種以上の場合は異なる着色剤を含有する)をエアゾールの形態で含むことを特徴とする、請求の範囲第19項ないし第24項のいずれか1項記載の方法に利用するためのキット。27.さらに請求の範囲第22項ないし第24項のいずれか1項記載の離型材をペーストまたはエアゾールの形態で含むことを特徴とする、請求の範囲第25項または第26項記載のキット。
IPC (4件):
A61K 6/027 ,  A61C 13/083 ,  A61K 6/033 ,  A61K 6/06
FI (4件):
A61K 6/027 ,  A61C 13/083 ,  A61K 6/033 ,  A61K 6/06

前のページに戻る