特許
J-GLOBAL ID:200903079362472793

微生物生育工程の制御方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 三好 秀和 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-505877
公開番号(公開出願番号):特表平10-509861
出願日: 1995年07月21日
公開日(公表日): 1998年09月29日
要約:
【要約】現在まで商業的に価値有る量で容易に再生できなかった多くの種類の微生物の実現可能な生育条件を維持できるような水系微生物生育工程を操作するための制御方法を開示する。主な制御パラメーターは水系生育培地における乱流の程度であり、水系培地で部分的に充填された容器内の乱流渦のスケールに対する相対的な装置のスケールが最適な生育のために必要な条件、即ち、光曝露、栄養供給、沈降速度、全体温度、ガス交換速度および細胞の完全性に直接影響する。これらの制御因子は、レイノルズ数(Nre)およびLK/Lとして散逸λKを定義する乱流渦のスケールに関する装置の制御された寸法(LK)とすることができる。あるいは、これらは微生物塊への栄養の供給が流体における散逸率εに依存していることを示していると考えることができ、これによりLKの値を求めることができる。本発明で通常用いる最も広い範囲は、Nre=2000〜106、好ましくは、4000〜250,000;相対的な装置のスケールは、渦スケールに対する反応チャンバー内の流体の水準が0.1-1チャンバー容量単位、好ましくは、0.1-0.8となるようなもの;そして、乱流エネルギー散逸率εは10-3〜10W/kgである。本発明は、微生物が単細胞藻類、植物プランクトン、維管束植物の組織、大型藻類組織等であるような生育工程を制御する際に特に有用である。
請求項(抜粋):
可視光に対して透過性である反応チャンバー内の水系培地中に光合成微生物バイオマスを分散し、前記水系培地が前記チャンバーの総容量より少ない用量を占める微生物バイオマスの懸濁液を含有するようにし; 前記バイオマスを構成する微生物が増殖し、数が増加する時間中、前記反応チャンバー内に前記バイオマスを維持し; 前記増殖を保持するために前記時間中、前記バイオマスに栄養を供給し、これより発生した気体を除去し; 前記時間の間中、前記反応チャンバーに前記水系培地を充分流動させ; 前記時間中の少なくとも一部の時間に、可視光源に前記反応チャンバーを曝露し、前記可視光を前記反応チャンバー内に通し、前記微生物に利用させて光合成を可能とし; 前記時間中、前記反応チャンバー内の前記水系培地全体に概ね行き渡るように乱流渦を有する乱流状態を維持し; 前記時間中、前記チャンバーのスケールと前記渦のスケールとの間の比率を所定の範囲に維持し; これにより、前記時間が前記微生物の数の望ましい増加が得られるのに十分なものとなるまで、前記乱流状態において前記微生物の前記増殖のための効果的な反応条件を維持すること、を備える水系微生物生育工程の制御方法。
IPC (5件):
C12M 1/00 ,  C12N 1/12 ,  C12N 5/04 ,  C12R 1:89 ,  C12R 1:91
FI (3件):
C12M 1/00 E ,  C12N 1/12 A ,  C12N 5/00 F

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