特許
J-GLOBAL ID:200903079802450770

量子力学的情報単位を処理する方法及び装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (5件): 矢野 敏雄 ,  山崎 利臣 ,  久野 琢也 ,  アインゼル・フェリックス=ラインハルト ,  ラインハルト・アインゼル
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2002-543380
公開番号(公開出願番号):特表2004-514226
出願日: 2001年11月16日
公開日(公表日): 2004年05月13日
要約:
ローカル制御アクセスを備えた有する固体量子コンピュータは量子力学情報単位としてのスピンの位置固定された配置に基づく。このローカル制御アクセスは、計算操作の実施のために個々のスピンの共鳴振動数並びにスピンの個々のアドレッシングのための相互のスピンのカップリングを動的に変更することができる。公知のローカル制御アクセスは出力が弱くかつ製造が困難である。本発明による方法の場合には、内包フラーレンの形の封入原子の電子スピンが利用され、この電子スピンは磁気双極子-双極子相互作用(105)により相互に電磁的カップリング(J)の状態にある。共鳴振動数ωの制御は、調節可能な滞留時間で内包フラーレン(104)の籠へ又は籠からの制御された電子伝達によって行われる。電磁的カップリング(J)の制御は、外部磁場(B)(109)の方位と隣接したフラーレン(104)の結合ベクトル(r)(107)との間の制御された角度変化ν(108)により行われる。電子スピン-量子コンピュータの実現化は異なる共鳴振動数ωを有する内包フラーレン(104)のマトリックス状の配列が想定される。アドレッシング-制御アクセスは特に大面積電極(103)として構成でき、カップリング-制御アクセスは特に機械的、光学的又は化学的に実現することができる。
請求項(抜粋):
個々のスピンの共鳴振動数の制御及び隣接したスピン間の電磁的カップリングの制御によって、基板に局所的に配置されたアドレッシング可能なスピンを、外部磁場中で入射された電磁パルスにより共鳴振動数に影響を及ぼすことができるスピン箇所で符号化することにより、量子力学的情報単位を処理する方法において、アドレッシング可能な電子スピン(106)の情報処理のために内包フラーレン(104)の籠内部空間中の結合していない封入原子を利用し、このフラーレンは隣接した封入原子の電子スピン(106)と共に磁気双極子-双極子相互作用(105)によってカップリングしていて、かつ電子スピン(106)の共鳴振動数(ω)の制御は調節可能な滞留時間を有する内包フラーレン(104)の籠への又は籠からの制御された電子伝達により行い、及び/又は電磁的カップリング(J)の制御は外部磁場(B)(109)の方位と隣接したフラーレン(104)の結合ベクトル(r)(107)との間の制御された角度変化(θ)(108)により行うことを特徴とする、量子力学的情報単位を処理する方法。
IPC (2件):
G06F7/48 ,  G01R33/20
FI (2件):
G06F7/48 Z ,  G01R33/20
Fターム (1件):
5B016GA10
引用特許:
出願人引用 (1件)

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