特許
J-GLOBAL ID:200903079870490918

癌細胞の検出方法及び癌細胞検出用プライマ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 長谷川 芳樹 (外5名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-072717
公開番号(公開出願番号):特開平10-248600
出願日: 1997年03月10日
公開日(公表日): 1998年09月22日
要約:
【要約】【課題】 癌細胞の検出方法及び癌細胞検出用プライマを提供する。【解決手段】 本発明に係る癌細胞高感度検出方法は、(1)検体である血液又は他の体液等から有核細胞を回収して全mRNAを抽出し、そのcDNAを作製し、(2)得られるcDNAに対し、癌細胞特有の遺伝子及びそのスプライシングアイソフォームである内部標準となる特定の遺伝子の両者を増幅可能なプライマを用いて、逆転写酵素(RT)と、ポリメラーゼ鎖反応(PCR)との組合せ(RT-PCR法とする)により増幅し、(3)得られたそれぞれの遺伝子の発現量を比較定量し、癌細胞の存在の判別を行う方法である。また、本発明に係る癌細胞高感度検出用プライマはスプライシングアイソフォームの共通部分に相補的または該共通部分にハイブリダイズ可能な塩基配列からなるプライマである。
請求項(抜粋):
検体中の癌細胞の検出方法であって、(1) 前記癌細胞に特異的に強発現する遺伝子で、かつ前記遺伝子のスプライシングアイソフォームが前記検体中の細胞の一部または全部に含まれる遺伝子を癌細胞マーカ遺伝子として選択し、(2) 前記選択された癌細胞マーカ遺伝子のスプライシングアイソフォームであって、前記検体中の細胞の一部又は全部に含まれ、かつ前記癌細胞では癌化によりその発現量が減少するか、前記癌細胞マーカ遺伝子と比較して実質的に発現量が同程度に維持されるスプライシングフォームを内部標準遺伝子として選択し、(3) 前記癌細胞マーカ遺伝子と、前記内部標準遺伝子との共通配列部分でスプライシングにより変化する部分を挟む両側の各1箇所のセンス鎖とアンチセンス鎖にハイブリダイズし、前記スプライシングにより変化する部分を含む部分を増幅する1組のポリメラーゼ鎖反応(PCR)用プライマを選択し、(4) 前記検体中のmRNAに基づくcDNAと、前記プライマとを用いたPCR反応により増幅された前記癌細胞マーカ遺伝子と前記内部標準遺伝子のDNA断片の存在量比に基づき癌細胞を検出する方法。
IPC (2件):
C12Q 1/68 ,  C12N 15/09
FI (2件):
C12Q 1/68 A ,  C12N 15/00 A
引用文献:
審査官引用 (6件)
  • 臨床成人病、第26巻、第10号、p. 1261-1262
  • J. Exp. Med., Vol. 174, p. 1-5
  • J. Cell. Biol., Vol. 113, No. 1, p. 207-221
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