特許
J-GLOBAL ID:200903080034483085

分散データベース管理方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 吉田 精孝
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-177075
公開番号(公開出願番号):特開平6-019969
出願日: 1992年07月03日
公開日(公表日): 1994年01月28日
要約:
【要約】【目的】 システム運用を継続しつつ自律的に共通データを最新のものに更新し得る分散データベース管理方法を提供する。【構成】 通常のシステム運用中に発生する目的データ更新要求s1及び共通データバックアップ要求s3に対応する目的データ更新処理s2及び共通データバックアップ処理s4に際して時刻を登録するとともに、障害等の復旧後に発生するバックアップデータコピー要求s5に対応するバックアップデータコピー処理s6に際しても時刻を登録しておき、その後、目的データ参照要求s7が発生した場合は目的データ参照処理s8において目的データの更新時刻を比較し、不一致であれば共通DB内の最新のデータを現用個別DBにロードすることによって、現用個別DB相互間におけるデータの一致性を保持する。
請求項(抜粋):
複数の通信端末を収容し、データを個別に管理するデータベース(以下、現用個別DBと称す。)及び該現用個別DBの内容をバックアップするためのデータベース(以下、バックアップ個別DBと称す。)を有し、収容した全ての通信端末にサービスを実行するための呼処理、網管理機能を備えた複数の交換ノードと、全ての交換ノードとの間でデータの授受が可能なデータベース(以下、共通DBと称す。)を有し、全ての交換ノードを集中的に管理する機能を備えた管理ノードとを構成要素とし、各交換ノードに収容された全ての通信端末に関するデータの一部を共通データとして、全ての交換ノード及び管理ノードのデータベースに保持するようになした分散型通信システムにおいて、共通DBに、共通データ中のデータの部分的な集合(以下、データブロックと称す。)の最新の更新時刻(以下、最新更新時刻と称す。)をデータブロック対応に管理するテーブル(以下、共通DB用更新履歴テーブルと称す。)を設けるとともに、各現用個別DBに、それぞれが管理する共通データ中の各データブロックの最新更新時刻と、各データブロックに対応する共通DB内のデータブロックの最新更新時刻を併せて管理するテーブル(以下、現用個別DB用更新履歴テーブルと称す。)を設け、共通データを更新する場合は、全ての交換ノードの現用個別DB内の共通データを参照できないようにロックをかけた後、共通DB内及び各現用個別DB内の共通データを更新し、共通DB用更新履歴テーブル及び各現用個別DB用更新履歴テーブルのデータブロックの最新更新時刻を更新し、その後、ロックを解除し、交換ノードの現用個別DB内の共通データをバックアップ個別DB内にバックアップする場合は、共通データをバックアップ個別DB内にコピーするとともに現用個別DB用更新履歴テーブルから現用個別DB内の共通データの各データブロックに対する最新更新時刻のみをコピーし、これを用いてバックアップ個別DB内の共通データの各データブロックの最新更新時刻を管理するテーブル(以下、バックアップDB用更新履歴テーブルと称す。)を作成し、交換ノードの現用個別DB内の共通データが破壊され又は信頼性が失われた場合は、バックアップ個別DB内の共通データを現用個別DB内にロードするとともにバックアップ個別DBからロードしたバックアップDB用更新履歴テーブルと共通DBからロードした共通DB用更新履歴テーブルを併合して新たな現用個別DB用更新履歴テーブルを作成し、交換ノードの現用個別DB内の共通データ中のデータを参照する場合は、現用個別DB用更新履歴テーブルを参照し、参照対象となっているデータ(以下、目的データと称す。)を含むデータブロックの最新更新時刻が、現用個別DBのものに対するものと共通DB内のものに対するものとで一致していれば現用個別DB内の目的データを参照し、一致していなければ共通DB内から目的データを含むデータブロックをロードし、これを現用個別DB内の対応するデータブロックに上書きした後に目的データを参照することを特徴とする分散データベース管理方法。

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