特許
J-GLOBAL ID:200903080099757484

膝義肢

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石川 新 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平11-372035
公開番号(公開出願番号):特開2000-197650
出願日: 1999年12月28日
公開日(公表日): 2000年07月18日
要約:
【要約】【課題】 膝の一定の屈曲角度範囲において膝の動きに適正な制限を加えるロック部材として摩耗が少く確実な動きを可能とする膝義肢を提供する。【解決手段】 脛骨板(6)と脛骨ロッド(5)を有する脛骨部(2);前記脛骨板(6)上の第一脛骨インサート(11);2つの関節丘(8,9)を支持する大腿骨ロッド(7)を有する大腿骨部(4);前記脛骨部(2)を前記大腿骨部(4)に結合する継手部(3);及び、前記脛骨板(6)に関する前記関節丘(8,9)の横方向回転及び定常屈伸を漸進的に制限するロック部材;を備えた膝義肢において、前記ロック部材は、前記脛骨板(6)に固定されて、前記2つの関節丘(8,9)の間の空間内に突出して設けられた第二脛骨インサート(12)を有し、前記第二脛骨インサート(12)は、膝が伸びた位置において、脛骨に関する大腿骨の軸周り回転を制限し、また、膝が事前に決定された屈曲角度(α0 )に達するまで前記空間の壁と前記第二脛骨インサート(12)の間に漸進的に隙間が生じ、その後は軸周りの回転が自由となる形状が形成されている。
請求項(抜粋):
脛骨板(6)を支持する脛骨ロッド(5)を有する脛骨部(2);前記脛骨板(6)上に配された第一脛骨インサート(11);それぞれ前記第一脛骨インサート(11)に形成された第二滑り面に合致してそれに係合する第一滑り面を有する2つの関節丘(8,9)を支持する大腿骨ロッド(7)を有する大腿骨部(4);大腿骨が脛骨に関して、膝が伸びた位置(αはほゞ0°、αは大腿骨の長手方向軸線と脛骨の長手方向軸線との間に形成される角度)から膝が屈曲した位置(αmax)へ、又はその逆に、屈伸するように、前記脛骨部(2)を前記大腿骨部(4)に結合する継手部(3);及び、事前に決定された膝屈曲角度α0 から始めて角度ゼロまで、即ち、前記関節丘(8,9)の定常屈伸の大きさが角度α0 の減少と共に減少させられて角度ゼロ(膝が完全に伸びた状態)においてゼロ(完全なロック状態)となるまで、前記脛骨板(6)に関する前記関節丘(8,9)の横方向回転及び前記定常屈伸を漸進的に制限するロック部材;を備えた膝義肢において、前記ロック部材は、前記脛骨板(6)に固定されて、前記2つの関節丘(8,9)の間に形成される空間内に突出するように設けられた第二脛骨インサート(12)を有し、前記第二脛骨インサート(12)は、膝が伸びた位置において、前記空間によって形成される座部分内に当てはまり、それによって脛骨に関する大腿骨の軸周り回転を制限するように、また、膝が屈曲して前記第二脛骨インサート(12)が前記座部分からはずれるに至る時、前記空間の壁と前記第二脛骨インサート(12)の間に、事前に決定された屈曲角度α0 に達するまで漸進的に隙間が生じ、その後は軸周りの回転が自由となるように、その形状が形成されてなることを特徴とする膝義肢。

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