特許
J-GLOBAL ID:200903080101271152

希土類元素での処理による金属および合金の腐食抵抗性の増強方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 平木 祐輔 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-512229
公開番号(公開出願番号):特表平10-506959
出願日: 1995年10月10日
公開日(公表日): 1998年07月07日
要約:
【要約】フェライト鋼、オーステナイトステンレス鋼、銅およびアルミニウム合金などの金属の腐食抵抗性を増強するための、それらの表面の処理方法を提供する。希土類塩を含有する加熱水性組成物に金属を浸潰する。イットリウム、ガドリニウム、セリウム、ユウロピウム、テルビウム、サマリウム、ネオジム、プラセオジム、ランタン、ホルミウム、イッテルビウム、ジスプロシウムおよびエルビウムの硝酸塩を使用することによって、増強された腐食抵抗性が得られる。溶液中、希土類塩は約2重量%から飽和量までの範囲で存在する。組成物は、酸化物を除去して希土類が蓄積することが可能になるように、表面を攻撃するため、pHを約0.5から約6.5の範囲に調節するための硝酸などのpH調節剤を含有する。アルミニウム合金については、pHは4.5〜6.5に維持され、ニッケル主体の合金およびオーステナイトステンレス鋼については、pHは0.5〜3.5に維持され、そしてフェライトステンレス鋼については、pHは2.0〜4.5に維持される。組成物中に浸潰する前または浸漬中に、研磨によって表面を調整することもできる。60〜95°Cに維持した組成物中に15〜20分浸漬することによって、増強した腐食抵抗性が達成される。単独使用の場合、ガドリニウム、ネオジムおよびプラセオジム硝酸塩が、その他の希土類硝酸塩に比較して最大程度の腐食抵抗性をもたらした。組成物中に2以上の希土類硝酸塩を組み合わせて使用した場合、有意な相乗効果が観察される。硝酸セリウム、硝酸ガドリニウムおよび硝酸ランタン主体の組成物が亀裂腐食を減少させるのに、非常に効果的である。
請求項(抜粋):
1以上の希土類元素の塩、および希土類の表面への蓄積を強化するための表面を準備するためにpHを約0.5〜約6.5に調節するのに有効な量存在させたpH調節剤を含有する水性組成物に、有効な温度下で、金属または合金の表面を曝露することを含む、腐食抵抗性を増強するための金属および合金の処理方法。
IPC (2件):
C23C 22/68 ,  C23C 22/48
FI (2件):
C23C 22/68 ,  C23C 22/48

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