特許
J-GLOBAL ID:200903080106861373

ペンタフルオロベンゼンより調製したペンタフルオロフェニルアルカリ金属塩を用いたテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート誘導体の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 箕浦 清
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-342459
公開番号(公開出願番号):特開平6-247981
出願日: 1993年12月14日
公開日(公表日): 1994年09月06日
要約:
【要約】【構成】 式C6 HF5 で表されるペンタフルオロベンゼン1当量に対して、 0.5〜1.5 当量の一般式RMで表される有機金属化合物をエーテル系溶媒、炭化水素系溶媒あるいはエーテル系溶媒と炭化水素系溶媒の混合溶媒中で-120 〜80°Cで反応させることにより、式C6 H5 Mで表されるペンタフルオロフェニルアルカリ金属塩を発生させて式BX3 で表されるホウ素化合物を1当量に対し、 3.7当量以上の式C6 H5 Mで表されるペンタフルオロフェニル金属化合物を反応させ式(C6 F5 )4 BMで表されるテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート誘導体を製造する方法。【効果】 本発明は、カチオン錯体重合触媒を調製する際の助触媒の重要な中間体であるテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート誘導体をより安価なペンタフルオロベンゼンより高収率で製造する方法を提供できる。
請求項(抜粋):
次の式[I] C6 HF5 [I]で表されるペンタフルオロベンゼン1当量に対して、 0.5〜1.5 当量の一般式[II] RM [II](式中、Mはアルカリ金属イオンを示し、Rは炭素数が1から10の炭化水素基を示し、該炭化水素基には反応に影響を及ぼさない官能基を含んでいても良い。)で表される有機金属化合物をエーテル系溶媒、炭化水素系溶媒あるいはエーテル系溶媒と炭化水素系溶媒の混合溶媒中で-120 〜80°Cで反応させることにより、次の一般式[III] C6 F5 M [III](式中、Mはアルカリ金属イオンを示す。)で表されるペンタフルオロフェニルアルカリ金属塩を発生させて次の一般式[IV] BX3 [IV][式中、Xはハロゲンあるいは次の一般式[V] OR [V](式中、Rは炭素数が1〜10の炭化水素基を示し、該炭化水素基には反応に影響を及ぼさない官能基を含んでいても良い。)で表される置換基かあるいは次の一般式[VI] NRR′ [VI](式中、R及びR′は同一のあるいは相異なる水素あるいは炭素数が1〜20の炭化水素基を示し、該炭化水素基には反応に影響を及ぼさない官能基を含んでいても良く、R及びR′がそれぞれ結合して環を形成していても良い。)で表される置換基を示し、エーテル系溶媒との1対1の錯体を形成していても良い。]で表されるホウ素化合物を1当量に対し、 3.7当量以上の式[III] で表されるペンタフルオロフェニル金属化合物を反応させ次の一般式[VII] (C6 F5 )4 BM [VII](式中、Mはアルカリ金属イオンを示す。)で表されるテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート誘導体を製造する方法。

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