特許
J-GLOBAL ID:200903080150917491

トレハロースの製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 塩澤 寿夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-232458
公開番号(公開出願番号):特開平8-131182
出願日: 1995年09月11日
公開日(公表日): 1996年05月28日
要約:
【要約】【課題】 マルトースを原料として高収率でトレハロースを製造する方法の提供。【解決手段】 プレシオモナス(Plesiomonas )属に属する微生物(生命研条寄第5144号)から得られる新規なマルトースホスホリラーゼ及びトレハロースホスホリラーゼを燐酸の存在下でマルトースに作用させるトレハロースの製造方法。
請求項(抜粋):
以下に示す理化学的性質を有するマルトースホスホリラーゼ及びトレハロースホスホリラーゼを燐酸の存在下でマルトースに作用させることを特徴とするトレハロースの製造方法。マルトースホスホリラーゼ(イ)作用:マルトース中のα-1,4-グルコピラノシド結合を燐酸存在下で可逆的に加燐酸分解し、グルコースおよびβ-D-グルコース1-燐酸を生成する。(ロ)基質特異性(分解反応):マルトースに作用し、他の二糖類に作用しない。(ハ)至適pHおよび安定pH範囲:分解反応の至適pHは7.0〜7.5であり、合成反応の至適pHは6.0である。50°C、10分間の加熱条件下ではpH5.5〜7.0の範囲内で安定である。(ニ)温度に対する安定性:pH6.0、15分間の加熱条件下では45°Cまで安定である。(ホ)作用適温の範囲:50°C近傍に分解反応の至適作用温度を有し、合成反応の作用適温は50〜55°Cである。(ヘ)失活条件:50°C、10分間の加熱条件下ではpH5.0および8.0で完全に失活する。また、pH6.0、15分間の処理では55°Cで完全に失活する。(ト)阻害:銅、水銀、カドミウム、亜鉛、N-ブロモサクシニイミド、p-クロロマーキュリベンゾエイト、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムで阻害される。(チ)アイソエレクトロフォーカシング法による等電点:3.8(リ)SDSポリアクリルアミド電気泳動法による分子量:約92,000(ゲル濾過法による分子量は約200,000であり、2ケのサブユニットから構成されている)。トレハロースホスホリラーゼ(イ)作用:トレハロース中のα-1,1-グルコピラノシド結合を燐酸存在下で可逆的に加燐酸分解し、グルコースおよびβ-D-グルコース1-燐酸を生成する。(ロ)基質特異性(分解反応):トレハロースに作用し、他の二糖類に作用しない。(ハ)至適pHおよび安定pH範囲:分解および合成反応の至適pHは7.0である。50°C、10分間の加熱条件下ではpH6.0〜9.0の範囲内である。(ニ)温度に対する安定性:pH7.0、15分間の加熱条件下では50°Cまで安定である。(ホ)作用適温の範囲:分解反応及び、合成反応の作用適温は50〜55°Cである。(ヘ)失活条件:50°C、10分間の加熱条件下ではpH5.0および9.5で完全に失活する。また、pH7.0、15分間の処理では55°Cで完全に失活する。(ト)阻害:銅、水銀、カドミウム、亜鉛、N-ブロモサクシニイミド、p-クロロマーキュリベンゾエイトで阻害される。(チ)アイソエレクトロフォーカシング法による等電点:4.5(リ)SDSポリアクリルアミド電気泳動法による分子量:約88,000(ゲル濾過法による分子量は約200,000であり、2ケのサブユニットから構成されている)。
IPC (3件):
C12P 19/18 ,  C12N 9/10 ,  C12R 1:01

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