特許
J-GLOBAL ID:200903080324722873

非干渉広域かみ合い歯形を有する撓みかみ合い式歯車装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 横沢 志郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-326848
公開番号(公開出願番号):特開平9-166186
出願日: 1995年12月15日
公開日(公表日): 1997年06月24日
要約:
【要約】【課題】 撓みかみ合い式歯車装置において、ラック近似の歯形に対し、歯の傾きと歯形座標原点の運動軌跡の変化を考慮して、歯の正しい広域かみ合いを実現することの可能な歯形を提案すること。【解決手段】 歯のモジュールをm、剛性内歯歯車の歯数をZc、可撓性外歯歯車の歯数、歯元のたけ、歯底のリム厚およびリムの中立円の半径をそれぞれZF、hfF、tおよびrn 、剛性内歯歯車の歯厚増加係数と可撓性外歯歯車の歯厚減少係数を共にτとし、ηを補助の角変数として、双方の歯末歯形の基本を、それぞれデータム線をx軸、歯山中心線をy軸に取り、下記の(1)式の中の複合の符号は、可撓性外歯歯車のとき(+)、剛性内歯歯車のときは(-)を採用して、これら(1)式および(2)式より形成する。【数1】
請求項(抜粋):
内周に内歯が形成された剛性内歯歯車と、その内側に配置され、開口端の外周に外歯が形成された筒状の胴部および当該胴部の他端を封鎖しているダイヤフラムを備えた可撓性外歯歯車と、当該外歯歯車の前記胴部の軸直角断面をそのダイヤフラム側から反対側の開口部にかけて前記ダイヤフラムからの距離にほぼ比例した撓み量を生ずるように楕円状に撓ませて、その形状を回転させるウェーブ・ジェネレータとを有し、当該ウェーブ・ジェネレータの回転により前記剛性内歯歯車および前記可撓性外歯歯車に相対回転を生じさせる撓みかみ合い式歯車装置において、(a) 剛性内歯歯車および可撓性外歯歯車の基本を共に平歯車として、前記可撓性外歯歯車の歯数を剛性内歯歯車の歯数よりも2n(nは正の整数)枚少なくし、(b) 可撓性外歯歯車の歯筋方向における一つの軸直角断面を主断面に選び、当該主断面の半径方向の撓み量を、正規の撓み量(可撓性外歯歯車のピッチ円直径を剛性内歯歯車を固定した場合の減速比で除した値)あるいは当該正規の撓み量に若干の増減を加味したものとし、(c) 可撓性外歯歯車と剛性内歯歯車のかみ合いをラックで近似し、ラック同士の歯の移動軌跡を相似変換した曲線を両歯車の基本の歯末歯形とし、(d) 実際のかみ合いで生ずるラック近似歯形からの変位を、可撓性外歯歯車の歯山中心線が剛性内歯歯車の歯溝中心線に対する傾きによる変形と、可撓性外歯歯車の歯の移動軌跡のラックの移動軌跡からのずれによる変形とに分解し、それぞれの変位を相殺するように、両歯車の前記の基本の歯末歯形を修正することにより、これら両歯車の歯末歯形を決定することを特徴とする非干渉広域かみ合い歯形を有する撓みかみ合い式歯車装置。
IPC (2件):
F16H 1/32 ,  F16H 55/08
FI (2件):
F16H 1/32 B ,  F16H 55/08 Z

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