特許
J-GLOBAL ID:200903080806327750

パルスドップラーレーダ装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 宮田 金雄 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-074069
公開番号(公開出願番号):特開平11-271436
出願日: 1998年03月23日
公開日(公表日): 1999年10月08日
要約:
【要約】【課題】 飛しょう体に搭載される通常のパルスドップラーレーダ装置は、その搭載母機が移動目標に対して追跡接近状況となるとき、サイロドーブクラッタの影響により十分な目標検知性能を発揮できないという課題を解決することを目的とする。【解決手段】 アンテナ開口の中央部にガードアンテナを設け、追跡接近目標に対しては、主アンテナとガードアンテナの出力を適切な振幅比、位相差を持たせて合成し、この出力を周波数追尾処理に用いることで、サイドローブクラッタ受信電力を低減させた。
請求項(抜粋):
飛しょう体に搭載され、パルス変調されたRF信号を送信する送信機と、上記送信機から送出されるRF信号を空間に放射し、目標からの反射信号を受信するアンテナと、上記アンテナでの受信RF信号を増幅し更に中間周波数信号に変換するフロントエンドと、上記フロントエンドから送出される中間周波数信号の受信処理を行う受信機と、RF原信号の発振、上記フロントエンド及び受信機で周波数変換を行うに必要な局発信号の送出及び目標の速度追尾に必要なドップラー周波数補償信号の送出を行う励振器と、上記受信機で受信処理された受信信号を受け、目標検出、追尾等の各種処理を行う信号処理器とから成り、検知、追尾対象の移動目標と搭載母体となる飛しょう体との速度差によって生じるドップラー周波数を検知することでクラッタから移動目標を抽出分離して追尾を行うパルスドップラーレーダ装置において、面状の開口を有する主アンテナと、上記主アンテナの開口中央部に配設した広い指向性を持つガードアンテナと、上記ガードアンテナによる受信信号の振幅、位相をそれぞれ変化させる調整手段と、上記主アンテナでの受信信号と上記調整手段により振幅、位相を調整された後のガードアンテナ受信信号とを合成して主アンテナガードアンテナ合成信号を生成する信号合成器と、上記主アンテナ及びガードアンテナの振幅指向性、位相指向性データ等を保持記憶するメモリ及びその読み出し手段と、主アンテナのサイドローブにより受信されるサイドローブクラッタのドップラー周波数スペクトラム内に移動目標からのレーダ反射エコーのドップラー周波数が含まれる場合には、上記移動目標のドップラー周波数と同じドップラー周波数成分を散乱放射するサイドローブクラッタ領域を見込むアンテナのサイドローブ角度を計算により求め、この俯角方向における上記主アンテナガードアンテナ合成信号の振幅が最小となるような上記調整手段の振幅、位相の設定値を上記メモリに保存された主アンテナ及びガードアンテナの振幅、位相指向性データから計算によって求め、これを制御信号として上記調整手段に送出する手段とを備えたことを特徴とするパルスドップラーレーダ装置。

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