特許
J-GLOBAL ID:200903081002783687

車両シート用スライドおよび該スライドを備えた車両シート

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 忠
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-071743
公開番号(公開出願番号):特開平10-006822
出願日: 1997年03月25日
公開日(公表日): 1998年01月13日
要約:
【要約】【課題】 より単純かつ低廉なアバットメント部材を有する車両シート用スライドおよび該スライドを取り付けた車両シートを提供する。【解決手段】 車両シート用スライド(6)は固定レール(7)と、ロック位置へ向けて弾性的に付勢されるラッチ(9)により固定レールへ固定することができる移動レール(8)と、移動レール上に載置されラッチをロック解除位置に保持する活動位置に配置されるカム(23)と、を具備する。カムは作動フィンガ(28)へ固定され、それはカムが活動位置にある時に、固定レール上に載置された弾性ブレード(31)と協同して移動レールが前方へ変位されている間は引っ込んで作動フィンガの邪魔にならないようにされ、移動レールが後方へ変位されている間は作動フィンガを停止させる。
請求項(抜粋):
車両シート用スライド(6)であって、該スライドは、車両へ固定されるように設計された“固定された”第1のレール(7)と、シートプロパー(2)を支持するように設計された“移動する”第2のレール(8)であって、固定レールに平行に配置され前記固定レールに沿って“縦方向”と呼ばれる方向へスライドするように搭載されている“移動する”第2のレール(8)と、移動レール(8)上に載置されたラッチ(9)であって、固定レール(7)と協同して2つのレールが互いに移動するのを防止する第1のロック位置と、固定レールとは協同せず移動レールを固定レールに対して移動できるようにする第2のロック解除位置と、の間を変位することができるラッチ(9)と、ラッチをそのロック位置へ向けて付勢するラッチスプリング(18)と、ラッチをそのロック位置からロック解除位置へ変位させる手段(19)と、移動レール(8)上の2つの安定角位置、すなわちカムがラッチ(9)に作用してロック解除位置に保持する第1の活動位置と、カムがラッチと協同しない第2の停止位置と、の間で回転するカム(23)であって、2つのアバットメント位置間に“ニュートラル”角位置をも有しさらに剛性作動フィンガ(28)に固定されているカム(23)と、カム(23)をその停止位置からその活動位置へ変位させる手段(24)と、前記カムがそのニュートラル位置とその活動位置間の角位置にある時にカム(23)をその活動位置へ向けて付勢し、前記カムがそのニュートラル位置とその停止位置間の角位置にある時にカムをその停止位置へ向けて付勢するカムスプリング(37)と、固定レール(7)上に載置されカム(23)が停止位置にある時は作動フィンガ(28)と干渉しない少なくとも1個のアバットメント部材(31)であって、前記作動フィンガと協同して移動レール(8)が活動位置にあるカムによりも前方へ変位されている間は作動フィンガの邪魔にならないように引っ込み、移動レール(8)が活動位置にあるカムによりも後方へ変位されている間は作動フィンガに対して固定アバットメントを構成し、アバットメント部材(31)および作動フィンガ(28)は作動フィンガによりカム(23)がその活動位置からそのニュートラル位置を越えてピボットされ次にカムスプリングによりその停止位置へ戻されてラッチ(9)がラッチスプリング(18)から駆動されてそのロック位置へ戻ることができるように設計されており、スライドはカムがその活動位置とされると作動フィンガによりピボットするようにされない限り前記活動位置に止まるように設計されている少なくとも1個のアバットメント部材と、を具備する車両シート用スライドにおいて、前記スライドは、アバットメント部材(31)が固定レール(7)に固定された第1の固定端(32)と、垂直に変位させることができる第2の自由端(35)と、の間を実質的に前記縦方向に延びる弾性メタルブレードにより構成されており、該弾性ブレードは、その固定端から前方上向きに傾斜して延びる立上り部(34)を有し、作動フィンガ(28)は、前記立上り部を押圧して移動レール(8)が活動位置にあるカム(23)により前方へ変位されている間に前記立上り部を弾性的に下方へ曲げ、弾性ブレード(31)はさらにその自由端近辺に停止部(35)を有し、該停止部(35)は、移動レール(8)が活動位置にあるカム(23)により後方へ変位されている間に作動フィンガ28に対する前記固定アバットメントを形成することを特徴とする車両シート用スライド。

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