特許
J-GLOBAL ID:200903081105058875

フイルム厚み制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鈴江 武彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-295978
公開番号(公開出願番号):特開平5-131527
出願日: 1991年11月12日
公開日(公表日): 1993年05月28日
要約:
【要約】【目的】 運転条件が変化しても常に所定の厚み制御の速応性が得られるフィルム厚み制御装置を提供することを目的とする。【構成】 フィルムの幅方向に沿って溶融樹脂の吐出量を調整操作する機構をもつダイを有し、同ダイ位置と厚み計位置間をフィルムが流動するに要する無駄時間を以て厚み変化を検出する厚み計10を有するフィルムの成形装置において、フィルム厚み制御装置を構成する観測器103、状態予測器106、状態推移器105、操作量指令器108に対し、それぞれ適応器200、201、202、203を付加し、フィルム流動による無駄時間の変化に対して、制御演算式の行列を運転条件に合致した値に、又、運転条件の変化によるヒータ入力変化に対するフィルム厚み感度の変化に対して、制御演算式中の行列、レギュレータゲイン行列及び観測器ゲイン行列を運転条件に合致した値に自動的に変更させる。
請求項(抜粋):
フィルムの幅方向に沿って溶融樹脂の吐出量を調整操作する機構をもつダイを有し、同ダイ位置と厚み計位置時間をフィルムが流動するに要する時間だけの無駄時間L1 を以て変化を検出する厚み計を有するフィルムの押出成形並びに流延成形装置において、厚み計がフィルム幅方向の所定の位置に対応した厚み検出値と同位置での厚み設定値との差を出力する減算器と、この減算器から出力される厚み差の時間積分を行う積分器と、上記無駄時間L1 と厚み計が所定の位置の厚み検出後、フィルム側先端に達する迄の時間L2 との和Lの時間分だけ過去の操作量指令器の操作量の時系列を記憶するメモリと、このメモリに記憶されている過去の操作端の操作量の時系列を使って厚み計がフィルム側端部に達して全てのフィルム厚み検出値が入力された時刻より、厚み計が到達したフィルム側端部に応じた上記無駄時間Lだけ以前の状態変数の推定値を出力する観測器と、この観測器での演算式に使う行列を運転条件に合致するように変更する観測器適応器と、上記積分器の出力及び上記観測器の出力が入力され、フィルム両端部での前記無駄時間Lの平均値である平均無駄時間/Lだけ状態を推移させる計数を乗じて厚み計がフィルム側端部に達した時刻での状態推定値を出力する状態推移器と、この状態推移器での演算式に使う行列を運転条件に合致するように変更する状態推移器適応器と、上記メモリに記憶されている過去の操作端の操作量の時系列に基づき、厚み計がフィルム側端部に到達した時刻から上記平均無駄時間/Lを経た時刻までの入力の設定による状態変化量を出力する状態予測器と、この状態予測器での演算式に使う行列を運転条件に合致するように変更する状態予測器適応器と、上記状態推移器の出力と上記状態予測器の出力を加算して厚み計がフィルム側端部達した時刻での状態推定値を出力する加算器と、この加算器から出力される状態推定値に状態フィードバックゲインを乗じて上記操作端の操作量指令値を出力する操作量指令器と、この操作量指令器での演算式に使う行列を運転条件に合致するように変更する操作量指令器適応器とを具備したことを特徴とするフィルム厚み制御装置。
IPC (8件):
B29C 47/92 ,  B29C 41/24 ,  B29C 41/52 ,  B29C 47/16 ,  B29C 47/88 ,  B29C 55/02 ,  G05D 5/03 ,  B29L 7:00
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特開平1-295821
  • 特開平3-236120

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