特許
J-GLOBAL ID:200903081424260415

チタン酸塩からなる球形微粉末の製造方法及びそれにより得られた球形微粉末

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中島 三千雄 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-358650
公開番号(公開出願番号):特開平5-178617
出願日: 1991年12月28日
公開日(公表日): 1993年07月20日
要約:
【要約】【構成】 先ず最初に、アナターゼ型超微結晶の球形凝集化粒子からなり、該球形粒子の粒子径が1μm前後で、単分散性が高く、均一で狭い粒径分布を持つ球形多孔質アナターゼ型二酸化チタン微粒子を、反応終了時の酸の濃度が3.0N〜8.0Nの強酸性領域となるように、予め調整した濃厚な硫酸チタニル若しくは硫酸チタンの酸性水溶液を加熱して、加水分解させることによって製造し、次いでこれに、2価及び3価の金属の塩、酸化物並びに水酸化物からなる群の中から選ばれた少なくとも一つを緊密に混合した後、この混合物を加熱反応させる。【効果】 セラミックスの焼結体の原料として優れたチタン酸塩からなる球形微粉末を、大量に且つ安価に製造し得、以て最終目的物たるセラミックスの高品位化及びその製造工程における作業性、生産性の向上並びに低コスト化が図り得る。
請求項(抜粋):
硫酸チタニル溶液を加熱して加水分解せしめ、二酸化チタンを析出させるに際し、反応終了時における酸の濃度が3.0N〜8.0Nの強酸性領域となるように、主として硫酸からなる酸にて、予め出発状態で調整した濃厚な硫酸チタニル若しくは硫酸チタンの酸性水溶液を用い、それを加熱処理することにより、先ず先駆体として、アナターゼ型超微結晶の凝集した球形粒子からなり、該球形粒子の長さ平均径が0.5〜2.5μmの範囲で、且つ重量平均径と長さ平均径の比より求められる多分散指数が1.1以下の狭い粒径分布を持ち、その比表面積が70m2 /g以上である球形多孔質アナターゼ型二酸化チタン微粒子を製造し、次いでこれに、2価又は3価の金属の塩、酸化物並びに水酸化物からなる群より選ばれた少なくとも一つを緊密に混合せしめ、そしてその得られた混合物を加熱反応させて、チタン酸塩微粒子を生成せしめることを特徴とするチタン酸塩からなる球形微粉末の製造方法。

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