特許
J-GLOBAL ID:200903081820023434
両方向トルクリミッタ
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
鎌田 文二 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-064625
公開番号(公開出願番号):特開平10-252773
出願日: 1997年03月18日
公開日(公表日): 1998年09月22日
要約:
【要約】【課題】 ローラや内輪の外径面の摩耗を防止して、設定トルクを長期間安定して確保できる両方向トルクリミッタを提供すること、および外輪の偏心に起因する設定トルクの変動がない両方向トルクリミッタを提供することである。【解決手段】 両方向トルクリミッタの外輪を形成する弾性リング18の内径側の面に凹部34を設け、この凹部34にグリース9を封入するとともに、グリース攪拌片35を組み込んで、内輪20の外径面にグリース9を供給することにより、ポケット26に組み込まれたローラ27と内輪20の外径面の摺動部での摩耗を防止したのである。また、ケーシング21と弾性リング18の間に、径方向にケーシング21と相対移動ができるカップリングを介在させるとともに、両者が相対移動する界面に潤滑性をもたせることにより、弾性リング18が拡径する際に偏心しても、ケーシング21に拘束されないようにしたのである。
請求項(抜粋):
弾性変形により拡径する外輪の外側に、この外輪と係合して一体に回転するケーシングを有し、前記外輪の内側には、円筒状の外径面をもつ内方部材が挿入され、外輪の内径側の面と内方部材の外径面との間に、周方向の中立位置を定めて、この中立位置にローラが締め代をもって組み込まれ、このローラが中立位置から正逆いずれかの周方向に移動した時に、外輪を拡径させる傾斜面が、外輪の内径側の面の前記中立位置の周方向両側に形成され、各傾斜面に対するローラの喰い込みを、外輪の弾性変形の範囲内で抑止するストッパ面が、この各傾斜面の周方向両端に設けられた両方向トルクリミッタにおいて、外輪の内径側の面に、前記ローラが組み込まれた部位と連通する凹部を設け、この凹部と前記内方部材の外径面との間に形成される空所にグリースを封入するとともに、この空所内で移動可能なグリース攪拌片を組み込んだことを特徴とする両方向トルクリミッタ。
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