特許
J-GLOBAL ID:200903082321396986

嫌気性汚水処理用後処理装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小橋 信淳
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-068944
公開番号(公開出願番号):特開平11-262793
出願日: 1998年03月18日
公開日(公表日): 1999年09月28日
要約:
【要約】【課題】 生物学的硫化水素除去、メタン利用の脱窒をも組み合わせた嫌気性汚水処理用後処理装置の新しいシステム。【解決手段】 嫌気性処理槽から発生した消化ガス中の硫化水素を硫黄に酸化させ、消化ガス中のメタンの一部を脱窒反応に利用可能な有機物にし、この有機物を利用して脱窒細菌が硝酸を窒素ガスにまで還元して窒素を除去するバイオスクラバ一と、反応槽において嫌気性処理槽からの流出水中の残存有機物の一部を好気性微生物により酸化分解し、アンモニアは硝化細菌により硝酸または亜硝酸に酸化し、バイオスクラバ一から流入する溶存硫化水素または硫黄粒は硫酸にする好気性濾床と、バイオスクラバ一及び好気性濾床の接触材から剥離した生物膜を沈澱分離して汚泥として排出し、上澄水は処理水となり、その一部は循環水としてバイオスクラバ一に散水する沈降槽とを備えた。
請求項(抜粋):
密閉容器の中に接触材が層状に充填され、上部より沈降槽の上澄水が散水されて循環し、下部より嫌気性処理槽から発生した消化ガスが通気され、この消化ガス中の硫化水素が接触材層を通過すると共に接触材表面に増殖した硫黄酸化細菌によって硫黄に酸化され、この酸化に必要な酸素は循環水中に含まれる溶存酸素によって供給され、接触材表面にはメタン酸化細菌も増殖し、この菌群により消化ガス中のメタンの一部は溶存酸素と反応して脱窒反応の電子供与体となる有機物が形成され、この有機物と硫化水素及び環境水中の残存有機物を利用して脱窒細菌が硝酸を窒素ガスにまで還元して窒素を除去し、硫化水素及びメタンの酸化に必要な酸素が溶存酸素だけでは不足の場合には消化ガスに必要量の空気を混合した後供給するバイオスクラバ一と、上下が大気開放の構造を有し、内部に接触材を充墳した反応槽であり、上部より嫌気性処理槽からの流出水を散水し、この流出水中の残存有機物の一部は接触材上に増殖した好気性微生物により酸化分解され、アンモニアは硝化細菌により硝酸または亜硝酸に酸化され、上記バイオスクラバ一から流入する溶存硫化水素または硫黄粒は硫黄酸化細菌により硫酸となり処理水中に含有され流出する好気性濾床と、上記バイオスクラバ一及び好気性濾床の接触材から剥離した生物膜が沈澱分離されて汚泥として排出され、上澄水は処理水となり、その一部は循環水としてバイオスクラバ一に散水される沈降槽と、上記バイオスクラバーを通過した循環水は好気性濾床を通過した後沈降槽に戻る循環経路と、からなることを特徴とする嫌気性汚水処理用後処理装置。
IPC (2件):
C02F 3/30 ,  C02F 3/04
FI (2件):
C02F 3/30 B ,  C02F 3/04
引用特許:
審査官引用 (3件)

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